知ってました? 実は「きっぷ」でできることが「Suica」ではできないことがある!

AI要約

首都圏でSuicaを利用している人が多いが、Suicaではきっぷではできるができないこともある。

長距離移動での途中下車やエリアをまたいでの利用など、Suicaの制約について紹介。

特急券や新幹線eチケットを登録すれば利用可能な範囲もあるが、注意が必要。

知ってました? 実は「きっぷ」でできることが「Suica」ではできないことがある!

首都圏では、JR東日本の交通系ICカード「Suica」を利用している人は多いでしょう。列車やバスへの乗車だけなくお店での支払いにも利用できるのが便利ですよね。でも、実は鉄道に乗るときには、きっぷならできることがSuicaではできないこともあるんです!

列車やバスの乗車だけなく、ショップでも利用できる便利なSuicaですが、鉄道に乗るときは、きっぷでできることがSuicaではできないことがあるのをご存じでしょうか?

まず、長距離移動での途中下車です。JRでは片道100kmを超えるきっぷは、途中駅で下車しても自動改札からきっぷが戻って来ます。しかし、Suicaでは途中下車という概念がなく、途中下車するとその都度精算されてしまうのです。

たとえば、JR「熱海駅」からJR「宇都宮駅」の移動距離は214.3キロで100kmを超えているため、きっぷなら途中下車することが可能です。そのため、JR「東京駅」やJR「さいたま新都心駅」で途中下車してから、JR「宇都宮」に向かうことが可能ですが、これをSuicaでやろうとすると、下車するたびに料金を支払うことになります。

きっぷなら3,740円で済むところが、Suicaの場合はJR「東京駅」で下車した場合、熱海-東京間で1,980円、東京-宇都宮間で1,980円かかるので、合計で3,960円となり、きっぷのほうが220円ほど安くなるんですね。

もちろん、首都圏は大都市近郊区間の特例があるため、日付をまたいだ利用はできませんが、長距離移動の場合はきっぷを購入するほうがお得になる場合があるのです。ちなみに、きっぷを分割購入すると総額で安くなる購入方法もあるため、これがすべての路線で当てはまるわけでありませせんので、その点はご注意ください。

Suicaは特急券や新幹線eチケットを登録することで、SuicaだけでJR「東京駅」からJR「仙台駅」まで行くことが可能です。しかし、鈍行列車だけを乗り継いで移動した場合、JR「仙台駅」で自動改札を出ることはできないのをご存じでしょうか?

基本的にSuicaは日本全国で利用できますが、実は利用可能エリアが大きく14に分割されており、エリアをまたいでSuicaを利用することはできないのです。つまり、SuicaでJR「東京駅」で入場して鈍行列車を乗り継いでJR「仙台駅」で降りると、自動改札を出ることができないため、この場合は有人改札で精算してもらうしかありません。ご注意ください。

もちろん、特急列車や新幹線を利用した場合は、乗車券をあらかじめ購入する必要があるため、このようなことを心配しなくてもいいですし、新幹線eチケットなどに登録したSuicaであればエリアをまたいで移動することも可能となっています。