体調悪い時でもこれなら安心…待たない、接触もない「お薬受け取りロッカー」 鹿児島の薬局が運用、24時間対応で「忙しい人にも便利」

AI要約

鹿児島市紫原4丁目の福元薬局は、グループ7店舗で「お薬受け取りロッカー」の運用を始めた。ロッカーで処方箋の薬を受け取れ、待ち時間を減らし利便性を高める取り組み。

ロッカー利用の流れは、薬局で処方箋を渡し、アプリを使って受け取り手続きを行う。情報を入力し、受け取りのための準備が整うとロッカーから薬を受け取ることができる。

冷蔵タイプのロッカーは県内では導入例が少なく、電子処方箋にも対応。便利さを追求する福元薬局の取り組みに期待が寄せられている。

体調悪い時でもこれなら安心…待たない、接触もない「お薬受け取りロッカー」 鹿児島の薬局が運用、24時間対応で「忙しい人にも便利」

 鹿児島市紫原4丁目の福元薬局は、グループ7店舗で「お薬受け取りロッカー」の運用を始めた。薬局の屋外にあるロッカーで、処方箋の薬をいつでも受け取れる。調剤に時間がかかる場合でも患者をその場で待たせることなく、利便性向上を図る。

 5月中旬、同市と姶良市の店舗で開始した。受け取りの流れは、まず薬局で処方箋を渡し、スマートフォンの電話番号を伝える。ロッカー利用のアプリをインストールし、服薬指導を受けて会計する。薬の準備が整うと、薬局からショートメールでURLが送付される。ロッカー前でURLをタップすれば、近距離無線通信「ブルートゥース」を通じて鍵の情報が伝わり、開く仕組み。

 ロッカーは幅約50センチ、奥行き60センチ、高さ180センチの4扉ある冷蔵タイプ。福元薬局によると県内では導入例がまだ少なく、同店での利用もまだ数件。電子処方箋にも対応しており、普及を見据えて設置したという。沼田真由美社長(54)は「体調が悪い場合でも接触せず薬を受け取れる。仕事などで忙しい患者が少しでも便利になれば」と話している。