JAXA理事長、不正アクセスによる情報漏えいを謝罪

AI要約

宇宙航空研究開発機構の山川宏氏が不正アクセスによる情報流出を謝罪し、流出した情報の概要を公表。

JAXAは機微な情報の流出を否定しつつも、情報セキュリティ対策の強化を約束。

山川氏は再発防止に向けて努力する姿勢を示し、信頼関係の回復を図る意向を表明。

JAXA理事長、不正アクセスによる情報漏えいを謝罪

宇宙航空研究開発機構で理事長を務める山川宏氏は7月12日の定例会見で、不正アクセスで情報漏えいが発生したことを謝罪した。

 不正アクセスは外部機関の通報にもとづき2023年10月に発覚。その後の調査で、JAXAの端末やサーバーに保管されていた一部情報、およびMicorosft 365上に保管していた情報の一部が流出していた可能性があることがわかった。

 なお、流出した情報には「外部機関との共同業務にあたっての情報および個人情報」も含まれていた。JAXAは「ロケットや衛星の運用等の機微な情報は流出していない」「関係者の事業活動に著しい支障が生じているという報告はない」と表明しているが、ここにある「機微な情報」の定義を問われた山川氏は「セキュリティの事情によりプレスリリース以上の言及ができないことをご理解いただきたい」と明言を控えた。

 また山川氏は「ご迷惑をおかけしたことについて改めてお詫びを申し上げる。信頼関係を損ないかねないと受け止めており、再発防止に向けて情報セキュリティ対策をさらに強化していきたい」と謝罪した。