小鳥を呼び込む庭作り--積水ハウスらが可視化提案ツールを試験運用

AI要約

積水ハウスとシンク・ネイチャーが共同開発した「生物多様性可視化提案ツール」について発表。

ツールは庭木セレクトブックの樹種データと生物多様性ビッグデータを組み合わせ、最適な樹種の組み合わせを提案。

東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県で試験運用を開始し、全国展開を目指す。

設計担当者は科学的エビデンスを元に顧客満足度向上を図れる。効果的な樹種組み合わせの提案が可能。

植栽数だけでなく、最適な樹種を提案することの重要性も積水ハウスが強調。

試験運用と結果の分析を通じて今後の展開や目標を検討する。生物多様性保全においてツールが果たす役割に期待。

小鳥を呼び込む庭作り--積水ハウスらが可視化提案ツールを試験運用

 積水ハウスとシンク・ネイチャーは7月9日、庭の生物多様性保全効果を最大化する樹木などを提案する社内ツール「生物多様性可視化提案ツール」(仮称)を、6月に共同開発したと発表した。

 生物多様性可視化提案ツールは、積水ハウスが住宅設計時に提案する庭木セレクトブックの樹種データが収録されており、これとシンク・ネイチャーの生物多様性ビッグデータを組み合わせて、建築地で生物多様性保全効果の高い最適な樹種の組み合わせを抽出する。

 積水ハウスの社員がPCや「iPad」などの画面から建築地の住所と樹種数を入力すると、生物多様性保全効果の高い樹種の組み合わせ上位10組が表示され、評価につながる3点である樹種組み合わせ、呼べる鳥、チョウが出力される。これにより、樹種の組み合わせによる生物多様性保全効果を可視化できるという。

 設計担当者は、効果が高い植栽樹種の組み合わせリストから生物多様性保全効果の高いものを科学的なエビデンスと合わせて提案でき、これを通じて、顧客の満足度向上につなげる。まずは東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県で試験運用を開始して効果を検証し、今後は全国へ導入していく予定だ。

 積水ハウスによると、生物多様性保全においては植栽本数の増加だけでなく、建築地の生態系にとって最適な樹種を提案することも重要だという。同社は、試験運用と結果の分析を経て、今後の展開や目標などについて検討するとしている。

プレスリリース