7月の「配当取り」で注目の積水ハウス、たったの5年前に投資していたら「配当利回り」は今いくら?

AI要約

積水ハウスは、高配当株かつ増配株であり、投資額に対する配当利回りが上がり、株価も堅調に推移している。

同社は日本を代表する住宅メーカーで、日本と海外で事業展開を行い、ラグジュアリーホテルの開発も手がけている。

東京証券取引所に上場する大型株であり、他の大手企業と比較しても規模の大きさが分かる。

7月の「配当取り」で注目の積水ハウス、たったの5年前に投資していたら「配当利回り」は今いくら?

7月に配当取りできる優良銘柄がある。高配当株かつ増配株で、日本を代表する住宅メーカー「積水ハウス」を取り上げる。増配株は、長期投資することで、投資額(簿価)に対する配当利回りが上がり、超高配当化することを知ってもらいたい。積水ハウスはたったの5年前に投資していれば、それが魅力ある数字になる。株価もしっかり上昇している。

著書『お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!』(すばる舎)を出版した桶井 道(おけいどん)氏が解説する。桶井氏は、世界の高配当株および増配株に多数投資しており、積水ハウスも保有する。

日本の高配当株や増配株はおおむね株価を高値圏で維持、もしくは上昇させています。過去を見ると、増収、増益、増配を背景に成長株のようなチャートを描く銘柄も見受けられます。そのような好調銘柄のひとつ、積水ハウスをご存知でしょうか。

同社は日本を代表する住宅メーカーで、「せきす~いハウス~♪」というCMでもお馴染みです。高配当株や増配株を好む投資家に人気の銘柄で、たったの5年前に投資しただけで、株価は上昇し、投資額(簿価)に対する配当利回り(これを「じぶん配当利回り」と私は呼んでいます)も高くなっています。この記事では、積水ハウスを分析することで高配当株・増配株の魅力を知ってもらいます。

初めに積水ハウスとは、どんな会社で、どんな事業をしているのでしょうか。テレビCMや住宅街の建築工事現場などで、名前くらいは見聞きしたことがあると思います。

1960年に創業した日本を代表する住宅メーカーで、世界一の累積建築戸数を誇ります。高付加価値の住宅・建物を提供する「請負型ビジネス」、リフォームや賃貸住宅の「ストック型ビジネス」、都市開発などをする「開発型ビジネス」、そして「国際事業」もしています。

海外展開先は、米国、オーストラリア、シンガポール、英国です。国内と海外の売上高比率は80:20程度です。国内の安定成長と海外の積極的成長を掲げています。2024年度上期に米国MDC社を買収しており、海外ビジネスの成長が期待されます。

国内ではホテル開発もしており、「ホテルを建設し、運営して稼働率を上げ、資産価値を上げたところで売却する、その資金で新たな開発をする」という、ビジネスモデルです。ラグジュアリーホテルでは、セント レジス ホテル 大阪、W大阪、ザ・リッツ・カールトン京都、ザ・リッツ・カールトン福岡、ウェスティンホテル横浜は同社が開発した(開発に携わった)物件です。

東京証券取引所に上場する銘柄の時価総額ランキング(2024年6月30日付)で90位の大型株です。参考までに、関西電力が84位、ENEOSホールディングスが85位、日本郵船が94位、日産自動車が95位です。同社の規模がお分かりいただけるでしょう。