元NHKアナ「神田愛花」がブレーク後に仕事を減らしたワケ 「安らぎである家庭がイライラする場所になってしまった」

AI要約

神田愛花さんがブレイクしている人気タレントとして注目されている中、人の評価に敏感であることやアンチコメントに対する苦悩を赤裸々に語っている。

周囲の理解や支えが重要であり、SNSの影響を受けずに自分を貫くことの大切さを気づかされるエピソードも織り交ぜながら、自身の精神の安定を保つ工夫について説明している。

また、過労や無理な生活を自覚し、健康や家庭を大切にする姿勢への気づきを語っている。

元NHKアナ「神田愛花」がブレーク後に仕事を減らしたワケ 「安らぎである家庭がイライラする場所になってしまった」

 元NHKアナウンサーの神田愛花さん(44)は、ニホンモニターが発表した「2023ブレイクタレント」ランキングで1位を獲得し、今やバラエティー番組を中心に飛ぶ鳥を落とす勢いの人気タレントになった。しかし、最近ではあえて「仕事のペースを落とした」という。今まであまり語ってこなかった理想の“妻像”や、人気が出るにしたがって増えた「アンチ」との向き合い方などを、本人が赤裸々に語った。

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――7月8日にご自身初のエッセー本『王道っていう道、どこに通ってますか?』(講談社)を出版されましたが、それを読むと、「マネージャーへの『今日の私ちゃんとやれていました?』が口癖の女」とつづられています。そんなに人の目は気になるほうですか? 

 すごく気にします。コロナ下の自宅待機期間中にエゴサーチしていたときは、「アゴが長い」「目から下が残念」っていうコメントをけっこう真剣に受け止めちゃって……。でも、なんとかこのアゴを生かせないかと思って習得したのが、アントニオ猪木さんのモノマネです。今では(明石家)さんまさんに、「なあアントニオ猪木!」なんて振ってもらえるので、人の目を気にする性格が唯一プラスに働いた事例です。

 一番こたえるコメントは、「神田愛花つまらない」。私としては思ったことを素直に言っているだけなんですけど、狙って面白いことを言おうとしているように見られているんだなって、非常にショックで。女性アナウンサーは特に、天然キャラを作っているって見られがちですよね。私は面白いことなんてできないし、周りの方にイジってもらってようやく花が咲くだけ。面白いことをしようなんて思えるほどの自信はありません。

■アンチコメントをミュートしたら…

――日々世間の評価にさらされるなか、どのように精神の安定を保っていますか?

 けっこう周りに相談します。こないだも、(MCを務めるバラエティー番組)「ぽかぽか」のプロデューサーさんに、「あの発言がXでこう書かれていてショックです」って伝えたら、「もうSNS見ないでください」って言われて。そういう温かい一言のおかげで、身近な人がわかっていてくれればいいか、とその瞬間は自信が湧きます。そうやって前を向いて、でもまたすぐに落ち込んで、を年中繰り返しています。

 昨年1月から「ぽかぽか」が始まって、毎日テレビに出させていただくようになると、アンチの方も増えるんですよね。最初のころ、Xでネガティブなコメントを見るたびにミュートにしていたら、気づくとミュート件数が36くらいになっていて。私ってすごく弱いなと思いました。

 それで、思い切ってミュートをすべて外してみたら、悪口が当初よりも減っていたんですよ。アンチの方々が飽きて番組を見なくなっただけかもしれないし、本当はSNSに影響されちゃいけないんですけど、ちょっとは自分のことが伝わったのかもってうれしくなりました。

――昨年は、ニホンモニターが発表した「2023ブレイクタレント」ランキングで1位を獲得するなど飛躍の年になりました。

 本当にラッキーで、ありがたかったです。ただ、苦悩もありまして……。

 以前は、睡眠時間を減らすことでお仕事も家事も全部なんとかなっていたんです。でもそんな生活を続けていたら、40歳を過ぎて体力が落ちたせいか、へとへとになってしまって。家の中は掃除機をかけられなくてほこりだらけ、洗濯物もどんどんたまって、一番の安らぎの場であるはずの家庭がイライラする場所になっていきました。