【虎に翼】トランスジェンダー女性の登場に反響 脚本家の長文X投稿にアクセス殺到

AI要約

21日のNHK連続テレビ小説「虎に翼」にトランスジェンダーの女性が登場し、反響を呼んだ。

男性との交際を明かしている大学同期の弁護士・轟に誘われ、その仲間たちと話す機会を得たヒロインの判事・寅子。

「T」を巡る社会の視線の問題など、現代のLGBTについての問題を描いた内容が話題になっている。

和服の山田は性転換の手術を受けて女性になった過去を明かし、性転換にまつわる苦悩を打ち明けるシーンが印象的だった。

トランスジェンダーの役を演じる中村中自身もトランスジェンダーであり、その演技に対する称賛の声も上がっている。

脚本家の吉田恵里香氏がXに投稿した内容には、1955年ごろから性転換手術を受ける人が存在していたことを知らなかったという驚きや、性的少数者や夫婦別姓を望む人々に対する理解を訴えるメッセージが含まれている。

この投稿は多くの表示回数を記録し、社会的な議論を呼んでいる。

【虎に翼】トランスジェンダー女性の登場に反響 脚本家の長文X投稿にアクセス殺到

 21日のNHK連続テレビ小説「虎に翼」にトランスジェンダーの女性が登場し、反響を呼んだ。脚本を手がける吉田恵里香氏はX(旧ツイッター)への長文投稿で背景に言及し、アクセスが殺到している。

 男性との交際を明かしている大学同期の弁護士・轟(戸塚純貴)に誘われ、その仲間たちと話す機会を得たヒロインの判事・寅子(伊藤沙莉)。その場で紹介された1人が、「上野でバーを経営されてる山田さん」。和服の山田は「私は男の体で生まれたけど、女の体になるように性転換の手術を受けました」と話した。

 寅子の娘・優未(毎田暖乃)に「手術すれば、男の人から女の人になれるんだね」と問われた山田は「うん、そうね。だいぶ近づける」。今の自分が好きだが、性転換の「理由」を考えたり説明しなければ認められないことが「ずっと苦しいの」と打ち明けた。

 まさに現在にもつながるLGBTの「T」を巡る社会の視線の問題。Xでは、男性を含めた人々の生きづらさなどに目を向けたドラマだからとの受け止めや、取り上げることへの違和感や反感、それらに対する「トランス叩き」「トランスヘイター」といった批判が寄せられ、賛否が割れるような状態と化している。

 山田を演じるシンガー・ソングライターの中村中は自身がトランスジェンダーであることを公表しており、演技への感銘や起用への感嘆を伝える投稿もあった。

 作者の吉田氏は、総合テレビでの本放送終了からほどなくして内容についてXに投稿。当時(1955年ごろ)、性別適合手術を受けた人がいたことを今回執筆するまで知らなかったという。性的少数者や夫婦別姓を望む人は昔から存在しており、「多くの問題が解決されぬまま今の時代まで続いていることが大問題なのです」と続けた。

 この投稿は表示回数が万単位で増え、21日正午過ぎで76万回を数えている。