複雑な年金制度、クイズ形式でわかりやすく学べる…厚労省と「QuizKnock」が共同製作

AI要約

厚生労働省が中高生向けに年金制度をわかりやすく学ぶためのクイズ番組形式の動画教材を公開した。

教材は、クイズ王の伊沢拓司さんらとウェブメディア「QuizKnock」が共同製作し、3部構成のテーマで構成されている。

動画は平易な言葉で解説され、タブレットにも対応しており、教員向けの台本も用意されている。

厚労省は、若年層の教育に力を入れており、内閣府の調査では29歳以下の60.9%が中学・高校での年金授業の充実を必要としていることが示された。

出前授業の費用面での課題から、インターネットを活用した新たな教材制作に取り組んでいる。

今後も教育現場からの反応を受けて、動画などの追加制作が予定されている。

タグ: クイズ番組, 年金制度, 中高生, 教育, 厚生労働省

カテゴリ: 教育, 政府, 福祉, メディア

 複雑な年金制度を中高生にわかりやすく学んでもらおうと、厚生労働省は、クイズ番組形式の動画教材を製作した。全国の学校が授業で活用できるよう、特設サイトで公開している。

 教材は、クイズ王として知られる伊沢拓司さん(30)らによるウェブメディア「QuizKnock(クイズノック)」と共同で製作。厚労省は「楽しみながら学び、年金を身近に感じてほしい」としている。

 授業で使いやすいよう、1時間ごとの3部構成で、それぞれの主なテーマは「年金制度の基礎」「年金と自分の人生との関わり」「物価上昇や少子高齢化と年金制度」となっている。

 動画では平易な言葉で制度を解説。「年金の三つの種類は?」「将来受け取れる額はどのくらい?」といったクイズに答えながら、必要な知識を得られるつくりになっている。タブレットにも対応しており、動画に合わせた教員向けの台本も用意した。

 「老後は年金以外に2000万円が必要」。金融庁の審議会がそんな試算を出して批判された2019年以降、厚労省は年金制度の啓発活動を強化した。少子高齢化が進む中、制度への不安を持つ人が多いとみられる若年層の教育に特に力を入れてきた。

 内閣府が昨年、18歳以上の5000人を対象に行った調査では、制度の理解に必要なこととして、29歳以下の60・9%が「中学・高校での年金に関する授業の充実」を挙げた。

 職員による「出前授業」は、費用などの問題で全国の学校での実施が難しかったこともあり、インターネットを活用した新たな教材を作ることにした。厚労省は教育現場からの反響を踏まえ、今後も動画などを追加していく予定にしている。

 特設サイトは(https://www.mhlw.go.jp/korosho_kyozai/)