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【厚生年金】来月支給の年金額は「夫婦で約46万円」です。でも「月約5万円の赤字」で年金だけでは生活できません
6月は年金支給月であり、2024年度の年金額が2.7%増額される。しかし、実質的な目減りもある。
日本の公的年金の仕組みや厚生年金と国民年金の平均月額について解説。現代シニアの夫婦の受給額も確認。
厚生年金の平均月額は全体で14万円台で、男性は16万円台、女性は10万円台。国民年金は5万円台。
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6月は年金支給月です。
しかも6月はその年度の支給額をもらえる、はじめての月。2024年度は物価高もあり、昨年度より2.7%増額となっていますから、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、「年金だけで生活できるか」というとそれはまた別の話。
2024年度の年金額も増額とはいえ、マクロ経済スライドの調整により、実質的には目減りです。
今回は厚生年金と国民年金の平均月額を確認した後に、一般的な現代シニアの夫婦の年金額や生活費をみていきましょう。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
まずは、日本の公的年金の仕組みについておさらいしておきましょう。
●国民年金(1階部分:基礎年金)
・日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に、原則加入義務あり
・保険料は一律
●厚生年金(2階部分)
・公務員やサラリーマンなどが、国民年金に上乗せして加入
・収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
日本の公的年金は2階建てとなっています。
また、自営業や専業主婦などは国民年金に、会社員や公務員などは厚生年金に加入します。
ただし、現代は転職したり、ライフイベントによって働き方を変えたりなどする方も多いので、年金の加入状況や、厚生年金であれば支払う保険料は個人差が大きく出やすいでしょう。
では、現代シニアは厚生年金と国民年金を平均で、月額どれくらい受給しているでしょうか。グラフとともに確認します。
●厚生年金の平均年金月額と1万円刻みのグラフ
●国民年金(老齢基礎年金)の受給額と1万円刻みのグラフ
●厚生年金の平均月額(60歳~69歳)
●厚生年金の平均月額(70歳~79歳)
●国民年金の平均月額(60歳~69歳)
●国民年金の平均月額(70歳~79歳)
グラフをもとに確認すると、厚生年金と国民年金の平均月額は以下の通り。
●厚生年金の平均月額
・〈全体〉平均年金月額:14万3973円
・〈男性〉平均年金月額:16万3875円
・〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
●国民年金の平均月額
・〈全体〉平均年金月額:5万6316円
・〈男性〉平均年金月額:5万8798円
・〈女性〉平均年金月額:5万4426円
厚生年金は全体で14万円台が平均ですが、男性は16万円台、女性は10万円台と約6万円の差があります。また、国民年金は5万円台でした。
では、厚生年金の標準的な夫婦はどれくらいもらっているのでしょうか。