気象庁、河川増水に最大級警戒を　能登で大雨、地震で地盤の緩みも

AI要約

石川県能登地方では22日も大雨が続き、輪島市と珠洲市では記録的な雨量が観測された。

気象庁は大雨特別警報を継続し、北陸地方では土砂災害や洪水に厳重な警戒を呼びかけた。

低気圧の移動により、東北や関東甲信地方でも大雨に備える必要がある。

　前線や低気圧の影響で石川県能登地方では22日も大雨が続いた。気象庁によると、早朝までの24時間に輪島市で360ミリを、珠洲市で260ミリを超える雨が降った。気象庁は21日に発表した大雨特別警報を継続。北陸では22日昼前にかけて低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の、土砂災害に厳重な警戒を呼びかけた。東北でも同様の災害が発生する可能性がある。

　北陸ではこれまでの大雨や能登半島地震の影響で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まる恐れがある。落雷、竜巻などの激しい突風にも注意が必要だとしている。

　気象庁によると、山陰沖の前線上で発達した低気圧が東北東に進んだ。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態は広い範囲で非常に不安定となった。21日深夜から22日早朝の1時間雨量は、佐賀県唐津市、伊万里市や高知県四万十町、大分県日田市で70ミリに達した。

　22日午前6時からの24時間予想降水量は東北120ミリ、関東甲信120ミリ、北陸150ミリ。