泉房穂氏が兵庫県知事を酷評「自分ファーストだ」想定される県議会解散判断を強くけん制

AI要約

元明石市長で弁護士の泉房穂氏が斎藤元彦知事を厳しく批判し、知事の姿勢や行動に疑問を呈している。

斎藤知事は議会の不信任決議を受け、辞職・失職か議会解散かの選択を迫られており、泉氏はその対応に疑義を提起している。

泉氏は斎藤知事の行動や姿勢、県政への影響に対して批判的な見解を示しており、今後の展開に注目が集まっている。

泉房穂氏が兵庫県知事を酷評「自分ファーストだ」想定される県議会解散判断を強くけん制

 元明石市長で弁護士の泉房穂氏は20日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる疑惑告発文書問題で、県議会が19日、全会派が共同提出した知事不信任決議を全会一致で可決したことについて、その姿勢を厳しくコメントした。

 泉氏は「全会一致の可決はきわめて重い状況」とした上で「その(可決)後の表情がない」とも指摘。斎藤知事が、議会後の取材に「こういった状況になってるということについては、心から申し訳ないという思い」などと述べたことを念頭に「コメントでは『心から』とか『心』という言葉をいっぱい使っていたが、そんなに心があるようには思えない」と手厳しかった。また「キーワードは『自分』や『私』ばかり。今は、自分ではなく県民にとって何をすべきか(が必要)。言葉はきついですが、自分ファーストな知事さんだなと思う」と、突き放した。

 斎藤知事は今後、10日以内に辞職・失職か議会解散かを迫られる。泉氏は「理解を超えている方。自分が被害者という意識が強い。県民から、まだ自分が応援いただいていると本当に思っているのではないか」とした上で「前例はないが、議会の解散に踏み切る可能性はある。『タイミング』という言葉を使っており、もし辞める時にタイミングという言葉を言うかと思った時、議会解散を想定してはるのかなと思う」と指摘。「議会解散は県民にとっては望ましくないと思う」とも述べた。

 県議会を解散した場合、昨年4月に県議選で選ばれたばかりの県議にとって、1年あまりでの選挙となり、16億円あまりの税金が経費としてかかるとの試算もある。政策などをめぐる議会との対立ではなく、斎藤知事の資質が焦点となっているだけに、議会解散となった場合の判断には、批判が集まるのは必至だ。

 泉氏は「斎藤さんの特徴は、やたら法律(論)を使う。法律違反はしていないという立て付けになっているが、法律的に違反がなくても、県政は混乱している」と苦言。「今は知事ではいるが、(県民からは)知事という信頼は、ないのではないか。官僚として自分は間違っていない、法律では(議会を)解散できるから10日以内に決めればいいと。法律通り、という考えが強いですね」と論じた。