難聴80歳男性「警官から暴行」 車を引きずり出され、奈良県提訴

AI要約

仙台市太白区の無職大友文勝さん(80)が奈良県警吉野署員に停車を求められ、乱暴に引きずり出されて負傷したとして、損害賠償を求めて提訴した。

大友さんは難聴のために警察官らの話が聞き取れず、窓から引きずり出されて負傷したと主張している。

奈良県警は要求に対してコメントを差し控えている。

 マイカーで旅行中、奈良県で県警吉野署員に停車を求められ、乱暴に車から引きずり出されて負傷したとして、仙台市太白区の無職大友文勝さん(80)が19日、奈良県に対して220万円の損害賠償を求め、仙台地裁に提訴した。仙台市で記者会見し「抵抗できず従うしかなかった。悔しかった」と述べた。

 訴状によると、大友さんは4月22日、奈良県大淀町の交差点で一時停止違反があったとして停止を求められた。難聴のため車外の警察官らの話を聞き取れずにいると、運転席側の窓から複数人に引きずり出されて、右耳を負傷したとしている。

 奈良県警は取材に「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」としている。