宿題未提出を怒鳴られ中3自殺 教諭の予見可能性を主張する遺族、市「悪質な個別指導とはいえず認められない」と反論 鹿児島地裁

AI要約

2018年9月、鹿児島市の公立中学3年の男子生徒が個別指導後に自殺。生徒の遺族が市に損害賠償を求める訴訟が進行中。

遺族は自死の予見可能性を主張し、市側は指導教諭に責任がないと反論。

個別指導の態様や生徒の様子が争点となっている。

宿題未提出を怒鳴られ中3自殺 教諭の予見可能性を主張する遺族、市「悪質な個別指導とはいえず認められない」と反論 鹿児島地裁

 鹿児島市の公立中学3年の男子生徒=当時(15)=が2018年9月、学校で個別指導を受けた後に自殺し、生徒の遺族が市に約6580万円の損害賠償を求めた訴訟の第4回口頭弁論が18日、鹿児島地裁(前原栄智裁判長)であった。市側は書面で、指導した教諭に自殺の予見可能性は認められないと主張した。

 遺族側は、夏休み明けという時期や個別指導で涙を流した生徒の様子などを踏まえ、予見可能性が認められると主張している。市側は個別指導について「質的、量的に自死を決意させるような極めて悪質な態様であったとはいえない」として反論した。