「ソーリャ、ソーリャ」岸和田だんじり祭始まる 威勢よく34台疾走

AI要約

大阪府岸和田市で14日、「岸和田だんじり祭」が始まり、34台のだんじりが市街地を駆け抜ける。

だんじりは迫力満点のやりまわしが行われ、観客から大きな歓声が上がった。

だんじり祭は1703年に始まり、若い世代に祭りの魅力を感じてもらい、祭りを継承していくことが必要とされている。

「ソーリャ、ソーリャ」岸和田だんじり祭始まる 威勢よく34台疾走

 大阪府岸和田市で14日、「岸和田だんじり祭」が始まった。岸和田地区22町と春木地区12町の計34台のだんじりが市街地を駆け抜ける。午前から「ソーリャ、ソーリャ」という威勢のよい掛け声が響いた。15日まで。

 だんじりは高さ4メートル前後で重さは4トンを超え、200~500人がひく。ひき手が勢いよく走りながら、だんじりを直角に方向転換させる「やりまわし」は迫力満点で、観客は大きな歓声を上げた。だんじりの屋根には「大工方」が立ち、合図を送り、華麗に舞った。笛や太鼓、鉦(かね)の鳴り物が盛り上げた。

 だんじり祭は1703(元禄16)年、岸和田藩主が五穀豊穣(ほうじょう)を祈願して始めた祭りが起源とされる。

 岸和田地区の祭りを統括する年番長の久礼英樹さん(57)は「少子化などで祭りに参加する子どもたちが減り、危機感を抱いている。若い世代に祭りの魅力を感じてもらい、将来の担い手を育て、祭りを継承していかなければならない」と話した。【中村宰和】