花巻まつり 13日開幕 風流山車やみこし運行【岩手】

AI要約

花巻まつりは430年以上の歴史を持つ伝統行事で、豪華な山車やみこしの運行、伝統舞踊などが楽しめる。

祖北松斎の持仏観音祭りから始まり、明治以降は鳥谷崎神社の祭りとして続けられている。

今年は中止期間もあったが、2023年から通常開催に戻り、熱中症対策や関連行事も充実している。

花巻まつり 13日開幕 風流山車やみこし運行【岩手】

 430年余りの伝統を誇る花巻まつり(実行委主催)は、13日から3日間にわたり花巻市上町の「おまつり広場」をメイン会場に開催される。豪華絢爛(けんらん)な風流山車12台をはじめ、100基を超えるみこしの運行が予定されているほか、花巻ばやし踊り、鹿踊(ししおどり)、神楽権現舞などがにぎやかに繰り広げられる。時間は午後3~9時。

 同まつりは江戸初期に花巻開町の祖・北松斎(1523~1613年)の持仏観音の祭りとして始まり、明治期以降は鳥谷崎神社の祭りとして催行されている。近年は9月第2土曜日を中日とする3日間に開催し、新型コロナウイルスの影響で中止した時期もあったが、2023年から通常開催に戻った。

 今年はみこしや風流山車は3日間とも運行。みこしは市内の89団体から103基、山車は12団体が参加する予定。13日の神楽権現舞は20団体、群舞かがり火鹿踊は6団体、14日の鹿踊は18団体、15日の花巻ばやし踊りは9団体が参加を予定。14日は防犯隊市中パレード、子供みこしパレードもある。

 昨年は暑さによる体調不良が相次いだため、今年は熱中症対策として14日の鹿踊の演舞時間を短縮し1時間で2場の上演になるほか、15日の日中の山車パレードで運行ルートが一部短縮される。北日本銀行花巻支店駐車場のまつり本部には緊急避難用のスポットクーラーを設置する。

 まつり期間中は北上川河川敷、北東金属グラウンド、市文化会館など4カ所に臨時駐車場を開設。併催行事として花巻中央広場などで花巻まつり屋台村、市民体育館で花巻まつり特産品フェア、なはんプラザで第34回郷土芸能祭がある。

 関連行事として花巻開町400年祭記念山車(平沢公園)、国指定重要文化財阿弥陀如来坐像(勝行院)、市指定有形文化財の同心屋敷(同市桜町)をそれぞれ公開。13日には雄山寺で北松斎公墓前祭、14日に市内で鳥谷崎神社のみこし渡御がある。