戦後7回目、12年に一度の「龕ゴウ祭」 地域一丸で 豊見城市高安 沖縄

AI要約

高安市で行われる12年に一度の龕ゴウ祭には、約250~300年前に伝わった伝統行事であり、住民や見物客が参加し、霊を鎮め豊年と健康を祈願する。

戦後7回目の龕ゴウ祭には、外間永徳さんや平田憲二さんのような長年の参加者がおり、伝統を守ることで地域の団結が生まれる。

戦後7回目、12年に一度の「龕ゴウ祭」 地域一丸で 豊見城市高安 沖縄

 豊見城市高安で12年に一度の辰年の旧暦8月9日に行われる「龕(がん)ゴウ祭」が11日、高安公民館前や集落内の龕屋などで催された。

 龕は遺体を納めたひつぎを運ぶ葬具。高安の龕ゴウ祭は約250~300年前に伝わったとされ、龕に宿るとされている霊を鎮め集落内の厄災を払い、住民の無病息災と豊年を祈願する。雨が降る中、住民や市内外からも見物客が訪れ、伝統行事を見守った。

 戦後7回目の龕ゴウ祭となった。戦後1回目から参加している外間永徳さん(94)は「最高。たくさんの人が集まりありがたい。伝統を守ることで高安の団結につながる」と話した。平田憲二さん(90)は「健康に過ごせているおかげで参加できうれしい。大事な伝統をこれからもずっと続けてもらいたい」と目を細めた。  

(田中芳)