一時は「顔も見たくない関係」 立憲代表選向け野田、小沢両氏が握手

AI要約

立憲民主党の代表選に立候補している野田佳彦元首相が、小沢一郎衆院議員との因縁を超えて政権交代への執念を示す。

野田氏と小沢氏が過去の確執を乗り越えて握手し、互いを支援する姿が見られた。

消費税率を巡っては意見の相違があるものの、両者は党内のまとまりを重視しており、新たな展開が注目される。

一時は「顔も見たくない関係」 立憲代表選向け野田、小沢両氏が握手

 立憲民主党の代表選に立候補している野田佳彦元首相が12日、国会内で開いた決起集会で小沢一郎衆院議員と握手した。小沢氏は旧民主党政権下の2012年、10%に消費税率を引き上げる野田内閣の方針に反対し、たもとを分かった因縁がある。一時は「顔も見たくない関係」(野田氏)だったが、税を巡る見解の一致を置き去りにしてでも、政権交代への執念を印象付けた。

 野田氏は「恩讐(おんしゅう)を超えて政権を取りにいく」と演説した後、小沢氏と笑顔で握手を交わした。最後は壇上の中央に並び「ガンバロー」と拳を突き上げた。

 野田内閣は小沢グループの離党で政権運営が不安定化し、その後の下野につながった。だが今回、小沢氏は「過去のことを言っていたんじゃ、いつまでたっても党内はまとまらない」と野田氏を支援する。

 消費税率は代表選の争点になっており、野田氏は引き下げに反対する一方、小沢氏は態度を明らかにしていない。【田辺佑介】