最高裁判事が就任会見、中村慎氏「多角的視点で」 氏本事務総長も「ニーズをキャッチ」

AI要約

11日付で最高裁判事に就任した中村慎氏が記者会見し、多角的かつ多面的な視点からの議論を心がけ、誠心誠意努力する意向を表明。

中村氏は長い司法経験を持ち、ハンセン病患者の特別法廷調査にも関与。判断に迷ったら最も困難な道を選ぶ考え方を重視。

氏本厚司氏も司法に対するニーズをキャッチし、環境整備に全力を尽くす意向を示した。

最高裁判事が就任会見、中村慎氏「多角的視点で」 氏本事務総長も「ニーズをキャッチ」

11日付で最高裁判事に就任した前東京高裁長官の中村慎氏(62)が同日、記者会見し、「多角的、多面的な視点から頭に汗をかいて考え、議論するように心がけ、誠心誠意努力していきたい」と抱負を語った。

中村氏は京大を卒業後、昭和63年に判事補。水戸地裁所長、最高裁事務総長などを経て令和4年6月から東京高裁長官を務めた。

民事裁判や司法行政の経験が長く、ハンセン病患者の特別法廷を巡る調査にも携わった。若いころに先輩から言われた「判断に迷ったら、最も困難だと思う道を選べ。最も困難な道に正解があることが多い」という言葉を大切にする。

「正しいやり方を模索し、筋を通すことを心掛けて司法行政の仕事に従事してきたつもりだ」と振り返った。

また、甲府地、家裁所長から最高裁事務総長に就任した氏本厚司氏(58)も会見。「冷静な思考を巡らせながら、ときに果敢に挑戦することが必要。司法に対するニーズをしっかりキャッチし、環境整備に全力を尽くしたい」と語った。