中村・最高裁新判事が抱負 「多角的議論心がける」

AI要約

 中村慎氏は最高裁判事に就任し、事実を尊重し議論を重視する姿勢を示した。

 彼は過去にハンセン病患者の特別法廷を担当し、経験豊富な司法行政の専門家である。

 中村氏は京大法学部出身であり、判事補としてキャリアを築いてきた実績がある。

 最高裁判事に就任した前東京高裁長官の中村慎氏(62)が11日、最高裁で記者会見し「事実を大事にして多角的・多面的な視点から、頭に汗をかいて議論するよう心がける」と抱負を語った。

 中村判事は最高裁総務局長時代の2015~16年にハンセン病患者の特別法廷を巡る調査を担当するなど、司法行政に長く携わってきた。「大勢やその場の空気に流されず、経緯にとらわれることなく判断する勇気が必要だと感じてきた」と振り返った。

 大阪府出身で京大法学部卒。1988年に判事補に任官し、民事裁判官としてキャリアを積んだ。水戸地裁所長や最高裁事務総長を経て、2022年6月から東京高裁長官を務めた。