日本航空大、能登で飛行訓練再開 パイロットの卵、地震後初めて

AI要約

日本航空大学校が能登空港で初めて飛行訓練を再開した。

地震で被害を受けた学生が県外避難していたが、施設復旧でキャンパスに復帰する予定。

学生は地震の影響を感じながらも、被災者を勇気づける意識を持って訓練に取り組んでいる。

 能登空港(石川県輪島市)に隣接する日本航空大学校は11日、元日の能登半島地震後、初めて同空港で飛行訓練をした。キャンパスは地震で大きな被害を受け、パイロットや整備士の卵の学生らは、県外に避難して授業や訓練を受けてきた。施設の復旧を進め、訓練再開にこぎ着けた。

 学生約400人は順次キャンパスに戻る予定。この日の飛行訓練には操縦科の3年生6人が参加した。

 空港周辺の上空を約1時間飛行。着陸後、操縦かんを握った赤尾拓哉さん(22)は「ブルーシートや、崖が崩れているのが見えて、地震の影響の大きさを感じた。能登で訓練をすることで被災者の皆さんを勇気づけられたらうれしい」と話した。