「夏野菜でさえ夏バテ」暑さで葉もの野菜高騰!韓国ではキムチに欠かせない「備蓄白菜」も放出する事態に…

AI要約

猛暑による異常気象が野菜の値段高騰を引き起こしており、日本だけでなく韓国でも同様の影響が出ている。

ホウレンソウの生育不足が価格高騰の主な原因であり、株の成長が遅れている状況が続いている。

韓国ではキムチの主要材料である白菜が値上がりし、政府が備蓄品を放出するなどの対策を講じているが、価格は依然高止まりしている。

「夏野菜でさえ夏バテ」暑さで葉もの野菜高騰!韓国ではキムチに欠かせない「備蓄白菜」も放出する事態に…

猛暑の影響で葉物を中心に野菜の値段が軒並み高くなっています。この現象は、実は日本だけではないんです。韓国ではあの国民食がピンチです。

お客さん

「(野菜)高いですね、全体的に高くなってる。でもほかのスーパーよりは安いかな」

お客さんも実感している、野菜の価格高騰。

アキダイ 秋葉弘道社長

「葉物ですかね。特に大変というか最悪な状況というようなものは。非常にこのホウレンソウが高い」

一体、なぜ高くなっているのか。そこで向かったのは、栃木県・那須塩原市にある「ホウレンソウ畑」。

キミシマファーム 君島孝男社長

「春からそこそこ順調だったが、夏非常に暑くて生育が悪くなり、ここに来て台風10号の影響で日照不足になって、それが長引いていて生育不良な感じ」

連日のように続いていた猛暑と、台風10号による雨の影響。高温や日照不足などで、ホウレンソウが育たないというのです。

実際にビニールハウスの中を見せてもらいますが、素人の目では、生育不足には見えません。

キミシマファーム 君島孝男社長

「本来ならば(種を植えてから)約1か月経ってるので、株がもっと倍くらいになっていて、長さもあと6~7センチは丈が伸びている。それが普通の状況なんですけど」

画面左の「ホウレンソウ」。通常のサイズと比べると短いのが分かります。こうした生育不足で、ホウレンソウの値段が高くなっているといいます。

キミシマファーム 君島孝男社長

「9月いっぱいぐらいまでかかっちゃうかもしれない。状況がよくなるのは」

君島さんはスーパーに並ぶ「ホウレンソウ」の値段が落ち着くのは10月ごろだと予想しています。

暑さによる野菜の高騰は日本だけにとどまりません。

渡辺秀雄記者

「ソウルのスーパーですが、入荷量が減っている白菜は1人3個までと書かれています」

韓国のソウルフード「キムチ」に欠かせない白菜。いま韓国国内では数が少なく、値段が高騰しています。このスーパーでは、購入できる数を制限していました。

その原因が「記録的な猛暑」。この畑は深刻な状態で、ほとんどが売り物にならず、放棄されることになりました。

この状況に危機感を持った韓国政府は8月、国の倉庫に備蓄されている白菜の放出に踏み切りましたが…

お客さん

「高すぎます。前は3個買っていたけど1個にします」

「はぁ…すごく値上がりしたので、これは買えません。今年は白菜キムチは作らないつもりです」

効果は乏しく価格は依然として、2023年より8割以上高く、1個750円ほどで売られているということです。

世界的に起きている異常気象。値段を気にしないで買い物できる日はいつになるのでしょうか。