JA概算金 過去最大の上げ幅 新米価格に影響する農家への前払い金 (福島)
福島県産米の販売価格に影響する「概算金」が決まりました。今年は過去最大の上げ幅となっています。
主な品種では1等米60キロ当たりおよそ4千円の引き上げが決定しました。
引き上げの理由は、外食産業での需要増加や資材の価格高騰などが挙げられています。
一部のスーパーなどではコメの品薄状態が続いている中、6日は今年の福島県産米の販売価格に影響する「概算金(がいさんきん)」が決まりました。
JAが農家に支払う前払い金のことですが、主な品種では2023年と比べて1等米60キロ当たりおよそ4千円の引き上げで、過去最大の上げ幅となっています。
JA全農福島によりますと、農家に支払われる今年の「概算金」は、会津のコシヒカリで1等米60キロ当たり2023年より4千円高い1万6千800円、同じく会津のひとめぼれは4千300円高い1万6千100円に決まりました。
その他の地域でも主な品種はいずれも4千円以上の引き上げとなり、これは記録が残る1994年以降では過去最大の上げ幅です。
引き上げの理由について、JA全農福島は「外食産業での需要が高まっていることや、肥料や農機具の価格高騰を受けて今回の価格設定になった」としています。