自民総裁選 千葉選出議員対応は? 桜田県連会長は加藤氏推薦人に 麻生派は支持分裂も

AI要約

自民党総裁選の告示まで1週間を切り、千葉県選出の国会議員たちの動向が注目されている。桜田義孝県連会長は立候補を表明する加藤勝信元官房長官を支持する意向を示し、一方、麻生派では対応が割れそうな様子が見られる。派閥や支持団体にとらわれず、各議員が個別に動いている様子が伺える。

候補者は様々な派閥や人物から支援を受けており、小林鷹之や松本尚、豊田俊郎などのサポートを得て勢力を広げようとしている。各候補者が独自に支持基盤を築こうとしており、激しい選挙戦が予想される。

総裁選への出馬を表明した小泉進次郎元環境相などの人気投票も注目されており、自民党内における新たな動きが生まれつつある。今回の総裁選は異例の形で行われることから、党内の様々な思惑や派閥の動きが交錯している。

自民総裁選 千葉選出議員対応は? 桜田県連会長は加藤氏推薦人に 麻生派は支持分裂も

自民党総裁選の告示(12日)まで1週間を切り、千葉県選出の国会議員の対応も決まりつつある。桜田義孝県連会長(衆院比例南関東)は、10日に立候補を正式に表明する加藤勝信元官房長官の推薦人に名前を連ねる意向だ。麻生派の森英介元法相(衆院千葉11区)は派内の河野太郎デジタル相の選対本部長に決まったが、同派の所属議員の対応は割れる可能性がある。

「加藤さんは保守的で、安定感もある。政策的におかしなところは全くない。推薦人になってもいい」

桜田県連会長は加藤氏周辺にこう伝えた。当初は、以前から目をかけてきた小林鷹之前経済安全保障担当相(同2区)を支持するとみられた。

だが、桜田氏は熟慮した結果、「小林氏には首相になる素質はあるが、タイミングは今ではないのではないか」と判断し、加藤氏支持に傾いたという。

複数の永田町関係者によると、その小林氏は松本尚防衛政務官(同13区)や豊田俊郎参院議員(千葉選挙区)の支援を受ける。小林氏サイドは浜田靖一国会対策委員長(衆院千葉12区)にも支持を求めている。

県選出の斎藤健経済産業相(同7区)は小渕優子元経産相らが支える。出馬に必要な推薦人20人の確保を急ぐ。

対応が割れそうなのが麻生派だ。英利アルフィヤ衆院議員(同5区)は河野氏を、猪口邦子参院議員(千葉選挙区)は上川陽子外相を支援するようだ。

門山宏哲法務副大臣(衆院比例南関東)は石破茂元幹事長を支援する。渡辺博道元復興相(衆院千葉6区)は派閥解散を決めた茂木派(平成研究会)の所属で、同派を率いる茂木敏充幹事長の支援に回るとみられる。

6日は知名度の高い小泉進次郎元環境相も総裁選への出馬を正式に表明した。人気投票の様相が強まるなか、候補者全員の名前が出そろうまで態度を明かさない議員も少なくない。

党派閥パーティー収入不記載事件を受け、麻生派を除く他派閥が相次いで解散方針を決めるなかで実施される異例の総裁選となる。

千葉県選出のベテラン議員は言う。

「派閥にとらわれず、県連は県レベルで誰か1人を推すことを決められず、所属議員の対応は割れるだろうが、こうした事態こそ、自民が生まれ変わりつつあることを示す何よりの証拠となる」