政府の“移住婚”支援案に「順序が違うと思う」 矢田総理補佐官が苦言
政府は「移住婚」への支援を再検討する中、矢田総理補佐官は、地域が女性に選ばれることが重要だと認識を示した。
矢田補佐官は、活躍のステージがある地域を選び、その地域で暮らしやすくなり出会いがあることで結婚する可能性があると語った。
政府は、女性活躍促進のための対話の場をつくり、男女賃金格差の是正を目指す会議で女性の地域社会での課題を洗い出す方針を示した。
政府が検討するいわゆる「移住婚」への支援に疑問の声が上がるなか、矢田総理補佐官は、まずはそれぞれの地域が「女性に選ばれる」ことが重要との認識を示しました。
矢田総理補佐官
「結婚によって結婚の冠で移住というよりも、自分の活躍のステージがやはりあって、その地域を選ぶ。活躍した暁にその地域が好きになり暮らしやすくなり、出会いがあって結婚するかもしれませんけれど、順序が違うのかなと思っています」
政府は、女性が結婚のために地方に移住する、いわゆる「移住婚」を支援する方針でしたが、世論の反発などを受け自見地方創生担当大臣が見直しを指示するなど、撤回も視野に再検討に入りました。
2日の、矢田補佐官をトップとする男女の賃金格差の是正を目指す会議では、女性が地域社会で活躍するうえでの課題を洗い出すため、経済団体や地方銀行を含む対話の場をつくる方針が示されました。
政府は、今月中にも対策を取りまとめる考えです。