広島市のクリニックで塩素ガス発生か 透析の準備中、薬剤を間違えて混ぜたか 9人が搬送
広島市のクリニックで複数の人が気分不良を訴え、塩素ガスが発生した可能性がある事件が発生しました。
気分不良を訴えた人たちは病院に搬送され、数人が入院している状況です。
塩素ガスの原因は透析の準備中に薬剤を間違えて混ぜたこととされており、消防が詳しく調査を進めています。
きょう午前、広島市にあるクリニックで複数の人が気分不良を訴えて病院に搬送されました。塩素ガスが発生したとみられています。
記者
「現場は平和公園からほど近い、こちらの通りにある病院です。通院されていた患者ら複数人が気分不良を訴えたということです」
消防と警察によりますと、午前9時半ごろ、広島市中区の中島土谷クリニックから「気分不良者が複数いる、塩素のようなにおいがする」と、119番通報がありました。
消防は、気分不良を訴えた職員など9人を近くの病院に搬送しました。このうち数人は入院しているということです。ほかの職員や患者は建物から避難しました。
医療法人あかね会 土谷治子 理事長
「トリアージやって(避難先に)歩行でいける人、車椅子、ストレッチャーで行った人がいる」
クリニックにいた人
「(避難先の)本院のほうに移動してくださいというので非常階段を使ってみなさん(Q.においは全くなかった?)私は感じなかったです」
広島市保健所によりますと、クリニックからは、「透析の準備をしていたところ、薬剤を間違えて混ぜてしまい、塩素ガスが発生した」と報告を受けたということです。
消防によりますと、建物内で塩素系のガスが検知されたということで、原因を詳しく調べています。