介護給付費10兆5千億円 22年度、過去最高更新

AI要約

介護保険事業の給付費が10兆5100億円で過去最高を更新し、高齢化による需要増が続いている。

65歳以上の加入者数は減少し、介護や支援が必要な人の数は増加しており、制度への依存が高まっている。

給付費の内訳では、居宅サービスが最も多くの費用を占めている。

 厚生労働省が30日発表した2022年度の介護保険事業状況報告によると、介護サービスの利用者負担(1~3割)を除いた給付費は前年度比0.8%増の10兆5100億円で、過去最高を更新した。高齢化が進み、介護保険制度が始まった00年度から増加が続く。

 22年度末時点での65歳以上の加入者は0.1%減の3585万人。死亡者数が新たな加入者数を上回り、制度開始以来初めて減った。介護や支援が必要だと認定を受けた人は0.7%増の694万人で、過去最多だった。

 給付費の内訳をサービス別で見ると、訪問介護などの「居宅サービス」が5兆482億円で最多だった。