おねだり・パワハラ問題渦中の兵庫・斎藤知事…調査結果発表で新疑惑「ゴルフクラブもらって使用後交換」「ペンのインク出にくいとどう喝」知事は「内容伝聞多い」と弁明

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑に揺れている状況について、新たな疑惑がアンケート結果から浮上した。

知事が贈答品を公用車に積み込んだり、業者からゴルフクラブをもらっていたりするおねだり疑惑が指摘されており、さらに靴べらのないことに激高するなどの行動も明らかになった。

百条委員会の調査が進行中であり、知事本人への尋問も予定されている。

おねだり・パワハラ問題渦中の兵庫・斎藤知事…調査結果発表で新疑惑「ゴルフクラブもらって使用後交換」「ペンのインク出にくいとどう喝」知事は「内容伝聞多い」と弁明

パワハラ疑惑などで窮地に立たされている兵庫県の斎藤元彦知事。

23日に公開されたアンケートの中間報告で、「贈答品を公用車に積み込む」や「業者からゴルフクラブをもらった」、「ペンのインクが出にくい。幹部をにらむ」など、新たなパワハラやおねだり疑惑が明らかになった。

その斎藤知事が23日、報道陣の取材に応じた。いったい何を語ったのか。

アンケートに並んでいた“おねだり”の文字。

そしてパワハラが疑われる新たな指摘の数々。

名指しされていたのは、渦中の知事だ。

兵庫・斎藤元彦知事:

これだけ多くの職員の方が回答いただいているという事実に接しまして、まあ大変残念だなと。

兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑に関して百条委員会が実施した、県職員アンケートの中間報告が23日、公開された。

アンケートの中では、知事による贈答品の受け取り、いわゆる“おねだり”疑惑について、すでに報じられている「革ジャン」や「カニ」以外にも、次のような回答があった。

「カキ加工所で贈答品を公用車に積み込むのを目撃した」(目撃等により実際に知っている)

「行事リハーサル時に準備されていた茶菓子を、知事がちゅうちょなく、すべて持ち帰っていた」(目撃等により実際に知っている)

「農林漁業祭で紙袋を数人で両手に抱えるほどのお土産をもらっていた」(目撃等により実際に知っている)

さらには、おねだりからの交換疑惑も。

「業者から、ゴルフクラブセットをもらった。使用したところ、まっすぐ飛ばずに曲がるというので、後日違うクラブと交換してもらったらしいと聞いた」(人づてに聞いた)

知事の贈答品受け取りについては20.7%、そして“パワハラ”については38.3%の職員が「知っている」、「聞いた」などと回答。

新たに挙がった内容は次のようなものだ。

「一回しか行かない視察先で備品の長靴は拒否して新品の長靴を準備させた」(目撃等により実際に知っている)

「出張先で靴を脱ぐ機会があったが靴べらがなかったことに激高したと聞いた」(実際に知っている人から聞いた)

「ペンのインクが出にくい、そんなささいなことで幹部をにらみ、どう喝」(目撃等により実際に知っている)

さらには出席予定のなかった県主催のジャズイベントに突然現れ、自身のあいさつを強要したという声も。

「主催者は誰だと県担当者に詰め寄り、司会者がジャズ演奏を中断させ、知事あいさつを無理矢理行った。そのため、演奏曲数が減った」

県職員からこうした声が次々上がる中、当の知事は次のように釈明した。

兵庫県・斎藤元彦知事:

アンケートの事案の中には、伝聞に基づくものも多く含まれていると認識しています。真偽は今後の調査で明らかにすべきもので、回答内容をもって事実確定としないと(実施要領では)なっている。

百条委員会の調査に適切に対応したいとした斎藤知事。

その百条委員会では23日から、関係した職員への証人尋問が始まり、知事本人への尋問は来週30日に行われる予定だ。

(「イット!」8月23日放送より)