【日テレ初】そらジローが宇宙での撮影に挑戦 打ち上げまでの様々な試練…その舞台裏を公開

AI要約

日テレが初めて宇宙での撮影に挑戦するプロジェクトが始動。ISSにそらジローのぬいぐるみを送り込み、新たな映像を収める。

プロジェクトの進行には厳しい条件が伴い、ぬいぐるみの材質や形状など、様々な検査を受ける必要がある。

宇宙への挑戦に向け、日本テレビのスタッフが尽力し、宇宙飛行士の安全性を最優先に考えた準備を進めている。

【日テレ初】そらジローが宇宙での撮影に挑戦 打ち上げまでの様々な試練…その舞台裏を公開

この夏、日テレは初めて宇宙での撮影に挑戦します。ISS(=国際宇宙ステーション)「きぼう」へそらジローのぬいぐるみを打ち上げ、誰も見たことのない映像を撮るチャレンジ。しかし、宇宙に行くためにはさまざまな厳しい条件が…

2024年5月27日、日本テレビで宇宙ビジネスなどを担当する加藤友規部次長は、茨城県・つくば市にあるJAXAの宇宙ステーション試験棟へ向かいました。ほこりやチリなどの侵入を防ぎ、清潔さが保たれた「クリーンルーム」へ入ると、そこには4体のそらジローのぬいぐるみが丁重に保管されていました。

このそらジローたちこそ、宇宙に飛び立つときを待つ、プロジェクトの“主役”です。

加藤部次長は、1年以上前から日本テレビで初となる“宇宙での撮影”を目指し、プロジェクトを進めてきました。

日本テレビ宇宙ビジネス事務局 加藤友規

「JAXAが募集をしていた『きぼう有償利用制度』の公募を活用して、そらジローをISSに送り込むプロジェクトです。ISSの中には『きぼう 日本実験棟』というものがあり、その船内を利用してコマーシャルの撮影を行う予定になっています」

地上約400キロメートル上空に建設された巨大な有人施設、ISS(=国際宇宙ステーション)。JAXAはその中にある「きぼう」日本実験棟で様々な実験などを行っています。

加藤氏

「日本テレビが主体となってISSに何か“もの”を送り込んで撮影をするというのは初めての試みです。そらジローは日本テレビのお天気のキャラクターとして活動しているんですが、宇宙のことを伝える時は、宇宙服を着て『宙ジロー』として活躍しています。ぬいぐるみの形に合わせて宇宙服をオーダーメイドで作りました」

ぬいぐるみであっても、宇宙へ飛び立つのは容易なことではありません。

加藤氏

「宇宙に送るものは必ず、どんな材質か、とがった部分がないかなど、色々な検査を受けないといけないんです」

まず行ったのが、ぬいぐるみの燃えやすさの確認でした。ぬいぐるみ本体や、服、服に付いている細かな装飾に至るまで、どんな素材でできているかのリストを作成し、JAXAがその内容を確認します。

宙ジローのぬいぐるみは、燃える素材を含んでいます。そのためISSに送り込むためには「宇宙飛行士が目を離さず運用すること」「目視で燃えているかどうかの確認ができない状態では不燃性のバッグに収納すること」などのルールを定める必要がありました。

次に行った検査は、「シャープエッジ検査」。とがったところなど、宇宙飛行士のけがにつながる形状がないか、目で見たうえで、手でも細部まで触り、確認します。