全国から13店舗が集結「日本一のそばの里」で4万人来場のそば祭り…幌加内町・あの街行く北海道

AI要約

毎年4万人以上が来場する大人気イベントの「幌加内町新そば祭り」が開催される。1970年代にそば栽培が本格化し、現在は作付面積3200ヘクタール、生産量2900トンを超える。幌加内そばは土地の改良や収穫方法にこだわり、その味わいは一般売店でも人気だ。

幌加内の観光スポットとして朱鞠内湖が挙げられる。1974年に指定された道立自然公園で、大小13の島が浮かぶダム湖で国内最大の淡水魚イトウも生息。夏はキャンプ、冬はワカサギ釣りも楽しめる。

幌加内町は四方を山に囲まれた町で、人口は1232人。そばの作付面積・収穫量、朱鞠内湖の面積、最低気温の記録など、様々な「日本一」の記録を持つ。

全国から13店舗が集結「日本一のそばの里」で4万人来場のそば祭り…幌加内町・あの街行く北海道

 8月31日、9月1日の2日間、毎年4万人以上が来場する大人気イベントの「幌加内町新そば祭り」が開催される。町内はじめ全国から13店舗が集結。そば食べ歩き、そばパネル展、歌手やタレントのステージショーなど、「日本一のそばの里」が熱く盛り上がる。

 1970年代に米の減反政策が始まり、同町では米の代替作物としてそばの作付けが本格的に行われるようになった。冷涼な気候、昼夜の寒暖差、日中の気温上昇を穏やかにする朝霧などの自然条件がそば栽培に適していたことから作付面積は拡大。80年には日本一となった。今では面積3200ヘクタール、生産量も2900トンを超えている。

 より良い味と風味を生み出すために、土地の改良など畑作りから徹底し、収穫時間や乾燥方式、保存方法などにもとことんこだわった上で出荷される幌加内そばは、そば通ならずとも味わいたい。

 幌加内町そば祭り実行委員会の中南裕行委員長は「『幌加内は二度雪が降る』のフレーズのように、そばの花は昼間の高温、朝夕の涼しい気温、そして適度の雨の中できれいに咲きました。たくさんの実をつけることでしょう」と期待。「新そばを是非ご堪能ください。また、約80店舗の一般売店、会場を一望できる高所作業車による“展望台”、ポニー馬車などもあります」と来場を呼びかけている。

 〇…幌加内の観光スポットといえば朱鞠内湖。雨竜ダム建設に伴って造られたダム湖で、面積は東京ディズニーランド約30個に相当する。1974年に道立自然公園に指定された湖一帯は、自然保護上の厳しい規制を受ける原生域が広がっている。大小13の島が浮かび、湖には国内最大の淡水魚イトウも生息。道内外、時には海外からも釣り人が訪れる。夏はキャンプ、冬はワカサギ釣りも人気だ。

 ◆幌加内町 上川管内の西部に位置し、四方は山に囲まれている。1918年に上雨竜村(現沼田町)から分村し、59年に町制施行。「日本一」が3つあり、〈1〉そばの作付面積・収穫量〈2〉人造湖としては日本最大の朱鞠内湖〈2〉78年2月17日に国内最低気温のマイナス41・2度を記録―。人口は1232人(7月31日現在)。