台風10号 来週本州に上陸? 大荒れ可能性高まる、気象予報士「今以上に発達する恐れも」【Nスタ解説】
東京都心で続くゲリラ豪雨の原因と危険性についての解説。
都心での大雨リスクの高さ、積乱雲の背が高くなると大雨が発生しやすいことについての懸念。
東京を含む都内周辺は小康状態になっているものの、長野県や山梨県、静岡県など各地で浸水の危険が高まる状況。
21日夜、東京都心では、激しいゲリラ豪雨となりました。22日も全国的に大気が不安定で、来週前半には、台風10号の接近も予想されています。
■なぜ都心でゲリラ豪雨に? 気温差・湿った空気・風要因
井上貴博キャスター:
東京都心は2日間に及んでゲリラ豪雨が発生しました。▼21日は東京都港区などに記録的短時間大雨情報が発表され、1時間に約100ミリの猛烈な雨が降りました。▼22日午前には、東京都新宿区、目黒区、渋谷区に大雨警報が発表され、目黒川や渋谷のあたりなどで危険な状況となりました。
國本未華 気象予報士:
都心で豪雨になった原因は「温度差」にあります。21日、東京都心の気温は33.6℃まで上がった一方、上空5000m付近の気温は氷点下4℃くらいで、その気温差は37.6℃ありました。
▼大気の状態が不安定 ▼積乱雲も発達しやすい状況 、という条件の中、21日は特に▼地上付近には非常に湿った空気が風によって集まっていました。その風が集まることでより上昇気流が強められ、積乱雲自体が巨大に背が高くなってしまったことで、猛烈な100ミリ前後の雨が降りました。
風と風がどこでぶつかって、どこで集まるかというのはとても予想しづらく、10キロ20キロ違うだけで影響の出る場所が全く変わってきます。
今後ですが、都内周辺は小康状態になっています。長野県や山梨県、静岡県は点々と発達した雨雲があり、各地で浸水の危険度などが高くなっている状況です。
ホラン千秋キャスター:
近年、見たことのないような水害が多く、心配です。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
20年くらい前、東南アジアに行ったときに見た光景に似ていますね。アスファルトは多くなれば多くなるほど、(降った雨の)水の行き場がなくなるので、冠水のリスクは高くなります。当然ですが都心では大雨のリスクが大きくなりますね。
ホランキャスター:
積乱雲の背が高くなればなるほど、大雨をもたらしやすいということですか?