【ゲリラ雷雨】どこで起きてもおかしくない…日本の上空は何でもありの“無法地帯” 理由は「地上と上空の気温差」と「湿った空気」

AI要約

東京都心を襲ったゲリラ雷雨についての記録。連日の大雨で混乱が続く中、22日も再び激しい豪雨が各地で発生した。

交通機関やイベントにも影響を与えたゲリラ雷雨。ゲリラ雷雨の原因や様子を巡る取材が行われた。

ゲリラ雷雨の予想や理由について気象予報士が解説。天候の不安定さが続く中、雷注意報が出される広い範囲が現れている。

【ゲリラ雷雨】どこで起きてもおかしくない…日本の上空は何でもありの“無法地帯” 理由は「地上と上空の気温差」と「湿った空気」

記録的な大雨から一夜明け、22日も東京都心をゲリラ雷雨が襲った。日本の上空は非常に“不安定すぎる”状況になっており、どこでゲリラ雷雨が起きてもおかしくないという。

21日、1時間に約100mmの猛烈な雨が降った東京・港区周辺を22日午前中から再びゲリラ豪雨が襲った。午前11時頃の新橋駅前のSL広場では、路面をたたきつける激しい雨が降り出した。

突然の雷と雨を避け、雨宿りする人々が多く見られた新橋駅前の広場には、あっという間にたくさんの水たまりができた。

雨音に加え、激しい濁流の音が響いていたのは、正午前の中目黒駅近くの目黒川周辺だ。

都内有数の桜の名所として、春に美しい姿を見せるこの場所も、22日は表情が一変。撮影された映像からは、川に雨水がどんどん流れ込み、水の勢いが激しさを増していく様子が分かる。

高級住宅地として知られる代々木上原駅周辺でも、大粒の雨がはっきりとカメラに記録されていた。そんな雨の中でも、近くのマンション建設現場では作業が続けられている様子が見られた。

22日に東京都心を襲ったゲリラ雷雨は、開催予定のイベントにも影響を与えた。

渋谷ストリーム前の広場では、登壇予定だったスピードワゴンの井戸田潤さんらをお目当てに、多くの人が詰めかけていたが、この豪雨で急きょ、マスコミ向けイベントは中止になった。

雨の中、スタッフが集まった人たちに「お待ちいただいた中、大変恐縮なんですけど、この天候ですので皆さま一度こちらでお帰りいただいて、お願いできたらと思います。大変申し訳ありません」と声をかけていた。

22日も午前中から東京都心を襲ったゲリラ雷雨。午後になると、その範囲は広がりを見せた。

東京・多摩地区の小平市や、千葉市でも、突然の雨にずぶぬれになりながら自転車で移動する人の姿が見られた。

21日に続き、2日連続で都心に混乱をもたらしたゲリラ雷雨。なぜ、同じ場所で連日相次いでいるのか。川原浩揮気象予報士と見ていく。

青井実キャスター:

まずは現在、どこでゲリラ豪雨になっているんですか?

川原浩揮気象予報士:

午後4時半時点の最新のレーダーでは、広い範囲でところどころゲリラ雷雨が湧いている状況が分かります。

静岡では特に強く、関東地方を見てみると埼玉・栃木辺りに少し雨雲が出ていますが、お昼にかなり雨が降っていた東京では、この時点ではゲリラ雷雨は起きていないという状況です。

青井キャスター:

今後のゲリラ雷雨の予想は?

川原気象予報士:

現在、かなり広く不安定な状況が続いていて、発雷確率を見てみると、黄色のエリアが非常に広い範囲に出ています。

雷注意報が日本列島のほとんどの場所に出ていて、この後も、どこで起きてもおかしくない状況です。

青井キャスター:

先週の台風7号の後に相次いでいる印象ですが、何か関係はあるんですか?

川原気象予報士:

台風7号から始まり、今、日本の上空は非常に“不安定すぎる”状況になっていて、何でもありの“無法地帯”に近いような上空になっている状況です。

その理由は2つあり、1つ目の理由が「地上と上空の気温差」です。

上空ではすでに秋が始まっているような、空気感が入れ替わっている感じがありますが、地上は引き続き夏の暑さとなっているため、気温差が広がって不安定な日が多くなっています。

そして2つ目の理由ですが、高気圧や低気圧、元台風9号、さらに新しい台風10号が日本列島周辺にあり、色々な場所から、湿った空気があらゆるルートで列島に入ってきているうえ不安定なため、どこでゲリラ雷雨が起きてもおかしくない状況です。

(「イット!」8月22日放送より)