福島第一原発の燃料デブリ取り出し、機材組み立てミスで延期 再開時期は未定

AI要約

福島第一原発での燃料デブリ取り出しが延期となった理由について。放射線量の高さや機材の組み立てミスなどが影響している。

作業は格納容器内に特別な装置を挿入し、燃料デブリを取り出す予定だったが、機材の組み立てに問題が発生。

福島第一原発の燃料デブリ取り出し作業の開始が再度見送られる状況にある。

福島第一原発の燃料デブリ取り出し、機材組み立てミスで延期 再開時期は未定

東京電力福島第一原発で22日、初めて燃料デブリの取り出しに着手する予定でしたが、機材の組み立てにミスがあり延期となりました。

メルトダウン事故からまもなく13年半。燃料デブリの取り出しは当初予定より3年遅れ、22日朝、福島第一原発の2号機で始まる予定でした。

放射線量が非常に高いため、作業は格納容器内に釣り竿のような装置を挿入し、先端についた爪を遠隔で操作して行う計画です。

この装置を内部に押し込むために5つのパイプを連結した機材を別途使用しますが、22日朝、作業前に、この機材を構成する5つのパイプの並びに誤りがあることがわかったということです。

福島第一原発の「燃料デブリ」はおよそ880トンあると推定されていて、まずは、ごく少量からの試験的取り出しを22日朝から始める予定でした。東電では、機材の組み立て方を誤った原因などを調査中で、中断した取り出し作業再開の見通しは立っていないということです。