両親殺害、懲役24年確定へ 長男側の上告棄却 最高裁

AI要約

佐賀県鳥栖市で昨年3月、両親を殺害した元大学生の長男による上告が棄却され、懲役24年の判決が確定する。

長男は父からの虐待を受け、殺意を抱くようになり、実家で父と母をナイフで刺殺した。

一、二審で計画的犯行と極めて重大な結果から懲役24年の判決が下された。

 佐賀県鳥栖市で昨年3月、両親を殺害したとして、殺人罪に問われた元大学生の長男(20)について、最高裁第1小法廷(堺徹裁判長)は19日付で長男側の上告を棄却する決定をした。

 懲役24年とした一、二審判決が確定する。

 一、二審判決によると、長男は小学校低学年の頃から、学業の成績などを理由に、父から心理的、身体的な虐待を受け、殺意を抱くようになった。昨年3月9日、実家で父の首や胸などをナイフで刺して失血死させ、殺害を止めようとした母も刺殺した。

 一審佐賀地裁は昨年9月、強固な殺意に基づく計画的犯行で、結果は極めて重大だなどとして懲役24年を言い渡した。二審福岡高裁は今年3月、長男側の控訴を棄却していた。