被災地の子どもたちの遊び場が不足 石川・穴水町の小学生が名古屋旅行 教育長「一生の財産」

AI要約

石川県穴水町から名古屋旅行にやってきた小学生たち。能登半島地震から8カ月後、仮設住宅建設が進む中、子どもたちの遊び場不足が深刻化している。

災害支援のNPO法人が企画した夏休み名古屋ツアーでは、65人の子どもたちが名古屋を訪れ、名古屋港水族館などで楽しみを見つける。

穴水町の教育長は驚くほどの申込み率に、子どもたちの楽しい思い出作りに期待を寄せる。

被災地の子どもたちの遊び場が不足 石川・穴水町の小学生が名古屋旅行 教育長「一生の財産」

地震で被害を受けた石川県穴水町から小学生たちが名古屋旅行にやってきました。2泊3日の夏の旅に密着しました。

 元日の夕方、最大震度7を観測した能登半島地震。

 被災した能登の人たち。8カ月が過ぎて、仮設住宅の建設も進んできました。

 その一方で、子どもたちにも大きな問題が起きていました。

「公園にも仮設住宅が建って、遊ぶ場所が本当に今なくて、ぱっと気持ちが少しでも晴れたらなと思う」(レスキューストックヤード 西井春華さん)

 

 子どもたちの遊び場が不足しているそうなんです。

 名古屋を拠点に活動している災害支援のNPO法人「レスキューストックヤード」。これまで穴水町に支援を続けてきました。

 今回は、子どもたちへのサポートの一環として、被災地の子どもたちにおもいっきり楽しんでもらおうと2泊3日の「夏休み名古屋ツアー」を企画しました。

 19日、約5時間をかけて名古屋に到着したのは小学4年生から6年生の65人。

 最初に子どもたちが訪れた名古屋の観光スポットは名古屋港水族館。

 Q.名古屋で何が楽しみ

「バーベキュー」(穴水町の小学4年生 東晄大くん)

 6月、ドデスカプラスのスタッフが穴水町を取材したときに出会った晄大くん、小学4年生。4人兄弟の長男です。今は、仮設住宅で暮らしています。

 

 今回は、家族と離れて、初めての遠くへのお泊りです。

 ツアーは、各チーム6人から7人を大学生のボランティアが2人で引率します。

 

 海に面した穴水町に暮らす子どもたちにとって、海の生き物は親しみがある様子。

 穴水町の教育長を務める大間順子さん。町の2つの小学校にツアーへの参加を募集したところ、すぐに9割近い児童から申し込みが入ったといいます。

「申込率と申し込みの速さ、びっくりしました。スポーツ選手が来てくれたり、日本全国から子どもたちを励ますために、来校はあった。ただしこちらから出向く、県外に出向くのは被災して以来初めてです。今晩は寝ないでしょうね」(穴水町教育委員会 大間順子教育長)

「めっちゃ楽しかった。ウミガメ。でかかったです」(参加した子ども)