被災犬に安住の場 富山県射水市のドッグガーデン、石川から受け入れ準備

AI要約

富山県射水市小島のドッグガーデン「オリーブ」が、能登半島地震で被災した石川県内のペット犬の受け入れ準備を進めている。

オリーブでは被災地のペット犬の避難先を提供する取り組みを行い、譲渡も検討している。

梅本社長は、助けを求めている犬がいた場合には必要な援助を提供したいと話している。

被災犬に安住の場 富山県射水市のドッグガーデン、石川から受け入れ準備

 ペットサロンとドッグラン、カフェを併設する富山県射水市小島(大島)のドッグガーデン「オリーブ」が、能登半島地震で被災した石川県内のペット犬の受け入れ準備を進めている。現地では飼い主と暮らせなくなったり、飼い主が分からなくなったりしている動物がおり「安心して暮らせる環境を提供したい」という。

 東京でIT(情報通信)関係のマーケティング会社を経営していた梅本直輝社長(33)は、富山県内のペット関連企業を事業承継する縁でオリーブの経営に携わることになり、今夏から射水市に移住した。

 保護犬を引き取った経験を持つことや、輪島市で暮らす親戚が被災したことで地震を身近な出来事だと感じていたことから「被災地のため自分にできることをしたい」と考え、被災した犬の避難先を提供することにした。

 石川県によると、転居先にペットを連れて行けない被災者が引き取り手を探したり、ボランティア団体が保護したりするケースなどが起きている。4~7月に同県の動物愛護センターで譲渡した犬猫の件数は、被災関係以外を含め130件余りに上り「例年より多い」という。

 オリーブでは2、3頭の受け入れを想定して関係先と調整している。来店者と触れ合ってもらう予定で、引き取りを希望する人がいる場合は譲渡も検討する。梅本社長は「助けを求めている犬がいれば助けたい」と話す。