【独自】「何回言われなんとね!」保育士が大声で叱責する音声 菊陽町の認可保育園に『不適切保育』で改善指導

AI要約

2024年4月、菊陽町の保育園で不適切保育の疑いが指摘され、熊本県と菊陽町が調査を行った。

園内の音声には叱責の声や物を叩く音が録音されており、改善指導が行われた。

園側は保護者説明会や職員研修などを行い、再発防止に努めている。

【独自】「何回言われなんとね!」保育士が大声で叱責する音声 菊陽町の認可保育園に『不適切保育』で改善指導

2024年4月に菊池郡菊陽町の認可保育園で「不適切保育が行われている」という通報を受け、熊本県と菊陽町が調査を行っていたことが分かった。熊本県と菊陽町は「事実認定に至る証拠はないが、不適切保育が疑われる叱責などがあった」として、7月に園に対して改善指導を行った。

TKUが入手した保育園内の音声には「バン!(何かを叩く音)歩くなて!お外でしゃべってきてもらっていいですか!毎回言われなんとね!○○は廊下!」と何かを叩くような音と叱責する大きな声が録音されていた。

これは、2024年に入って菊陽町の保育園の教室で録音された音声で、大声で叱責するような保育士の声は給食の時間でも…。

「多めにはあげません!こんくらでいいね?先生は多めだから、頑張った人だけが多いんです!」と保育士が大声を上げる音が入っていた。

不適切保育の疑いで改善指導を受けたのは、菊陽町にある認可保育園。熊本県や園の関係者などによると、2024年4月に熊本県と菊陽町に「町内の保育園で心理的、身体的な不適切保育が行われている」と通報があった。

熊本県と菊陽町は立ち入り調査で、全職員からの聞き取りを行い、園内に設置された監視カメラの映像の確認などを行ったということだ。

そして7月下旬に園に対して通報内容の日時を特定できず、事実認定できる証拠はなかったものの、「園児に対し、配慮のない言葉や叱責など不適切保育が疑われる」として、職員研修や保護者との信頼回復などを求める改善指導を行った。

取材に対し園を運営する社会福祉法人の理事長は「園児や保護者を傷付けたことを大きな問題として受け止めている。原因や背景としっかり向き合い、全職員で再発防止に努めていく」としている。

園では近く保護者説明会で謝罪し、経緯を説明することにしていて、保護者へのアンケートも実施するということだ。

また、菊陽町は「適切な保育が行われるよう、引き続き園に寄り添って再発防止に努める」としている。

(テレビ熊本)