「やす子が許してもフワちゃんを許さない」「川口アナは契約解除で当たり前」ーー不適切投稿した人を“叩きつづける人たち”に言いたいこと
フリーアナウンサーの川口ゆりさんが不適切な投稿を行い、所属事務所が契約解除を決定
最近のSNS上での不適切な投稿が厳しく批判され、その対応に注目が集まる
被害者がいる場合の対応や有名人の場合の影響についても考える必要がある
フリーアナウンサーの川口ゆりさんがX(旧Twitter)に「ご事情あるなら本当にごめんなさいなんだけど、夏場の男性の匂いや不摂生してる方特有の体臭が苦手すぎる」 という“不適切投稿”(現在は削除)を行ったことがきっかけとなり、所属のアナウンス事務所が契約解除を決定した。
ちょうどタレントのフワちゃんが、お笑いタレントのやす子さんに対して、X上で暴言を投稿して炎上したばかりだ。
■連続する“不適切投稿”と厳しいバッシング
SNSへの不適切投稿はたくさん見られるし、中には著名人のものもある。有名人の不適切投稿が増えたというよりは、これまで容認、あるいは黙認されていたことが、許容されなくなったというほうが正しいように思える。
SNSでの誹謗中傷によって自殺者まで出ている状況であるから、厳しくなるのはやむを得ないことだ。しかし、重要なことは、
1. 不適切な投稿を事前に防止すること
2. 不適切な投稿を行った人は、反省して再発しないようにすること
の2つである。
最近の不適切投稿に対する炎上を見ていると、過度に叩き過ぎて、それによってまた“不適切投稿”が生まれるという悪循環が起きてしまっているように見える。
同じSNSへの不適切投稿でも、フワちゃんと川口ゆりさんとでは状況が異なる。両者ともにSNSへの投稿を不特定多数の人が見たことによって炎上が起きたという点では共通しているが、「被害を受けたのは誰か?」という点が異なっている。取るべき対応も異なっている。
【写真】「“体臭”失言」で契約解除になった川口アナの謝罪文、過去に炎上した「不適切投稿」を見る
被害者がいる場合は、被害者に謝罪を行い、場合によっては補償を行うことが最も重要だ。刑事事件であれば刑事罰を受けることになるが、そうではない場合は、被害者との間で和解が成立すれば、事態はほぼ収束したと見なしていい。有名人の場合は、活動を自粛して、表舞台からしばらく身を潜める場合もある。
■フワちゃんの“暴言”問題は当事者同士で和解したが…