日頃の不便や悩みを共有化 地域の課題解決目指す

AI要約

宇都宮ワガママ会議が地域の課題解決を目指す取り組みで40人以上が参加し、身近な要望の解決策を話し合った。

小さな気づきや諦めていることを言葉にし、地域づくりのきっかけとすることを目指すIRODORI主催のワガママ会議。

地域づくりに取り組む有志が企画し、トークセッションやワークショップを通じて、参加者が議論を深めた。

日頃の不便や悩みを共有化 地域の課題解決目指す

 日常に感じる不便や悩みを共有化して地域の課題解決を目指す「宇都宮ワガママ会議」が12日、JR宇都宮駅東口の交流拠点施設ライトキューブ宇都宮で開かれた。宇都宮市内外の約40人が参加し、「車いすの専用駐車場がほしい」「街中にベンチを増やして」など身近な要望の解決に向けたアイデアなどを話し合った。

 ワガママ会議は、小さな気づきや心の中で諦めていることを言葉にし、よりよい地域づくりのきっかけとすることが狙い。社会課題の解決支援を手がける「IRODORI(イロドリ)」(東京都文京区)が主催し、各地で開いている。

 市内での開催は初めて。小山市出身の同社取締役永井彩華(ながいあやか)さん(34)=都内在住=と、地域づくりに取り組む県内外の有志計4人が企画した。

 会議は2部構成で行われ、1部のトークセッションには、永井さんと大田原市の一般社団法人「えんがお」代表理事で作業療法士の濱野将行(はまのまさゆき)さん(32)らが登壇。日頃の活動の中で感じた課題などを紹介した。

 2部では、参加者がグループに分かれてワークショップを実施。日頃の気づきや悩みを一人一人が付箋に書き出し、何ができるかを話し合った。

 会議を企画した一人で都内在住の弁護士桐谷曜子(きりたにようこ)さん(47)は「学生から60代まで幅広い年代の人たちが参加してくれた。それぞれのわがままを共有し、議論を深めることができたと思う」と会議の成果を話した。