“阿波おどり” 避難対策めぐり後藤田知事が“苦言”

AI要約

地元知事が阿波おどりの避難対応に苦言を呈し、会場の問題点を指摘。

知事は、避難誘導や観客席の安全性について懸念を表明。

徳島市の実行委員会も知事の指摘を受け入れ、今後検証を進める姿勢を示す。

“阿波おどり” 避難対策めぐり後藤田知事が“苦言”

阿波おどりの避難対応に、地元知事が苦言を呈しました。

祭りの会場で撮られた一枚の写真。地元徳島県の後藤田正純知事です。

この笑顔とは裏腹に、知事は…

後藤田知事のSNSから

「紺屋町演舞場は避難動線、移動動線も無く、極めて問題と感じました。避難誘導するスタッフも訓練されていない様子」

時はまさに、南海トラフ地震臨時情報が出された直後。

徳島県 後藤田正純知事

「私自身も各演舞場、自分の目で、自分の足で見に行きました」

「観客目線。この度は、臨時情報が出ている巨大地震注意が発表されている中だったので、ピリピリしながら周りをずっと見ていた」

阿波おどりを巡っては、これまでも様々なゴタゴタが。

去年の会場に設置された1人20万円の「プレミアム桟敷席」が、階段の幅が足りないなど、建築基準を満たしていないまま観客に使用させた疑いが発覚。

責任者が書類送検されました。

今年は、巨大地震注意が発表される中での開催。

後藤田知事

「避難誘導をする係が誰なんだろう。本当に訓練されているのだろうかとか」

知事は、一部の演舞場については、次のような問題点を指摘。

後藤田知事

「非常に狭い、観客席も狭い。10メートルぐらいのところに縦の移動通路はあるが横通路がない。その点について心配になった。いま起こったらどうしようという感覚でいたので。県としても、徳島市の消防担当も含めて、前向きに検証してもらいたい」

徳島市などで構成される実行委員会は、「知事が会見でそのようにおっしゃったのなら、一緒にやっていきたいと思います」としています。