2つの「避難マーク」違いは?…災害発生したら、どっちに? 津波に関するマークも

AI要約

避難場所と避難所の違い、東京都の避難所の多さ、津波避難の重要性について紹介。

避難場所は一時的な安全確保場所、避難所は一定期間の避難生活場所。

避難所の数が多い理由や津波避難の重要性について、防災士の意見も紹介。

2つの「避難マーク」違いは?…災害発生したら、どっちに? 津波に関するマークも

 いざというとき、最優先で避難が望まれますが、みなさんは2つの避難に関するマークの違いが分かりますか?

 災害時に最も大事になってくるのが、命を守るためにどう行動するべきかです。

 そこで、みなさんの自宅の周りや旅先で確認しておきたいのが、2つの避難先を示すマークです。この2つの明確な違いを防災士の宇都貴博さんに聞きました。

 このマークの違いについての内閣府のアンケートによりますと、全体のおよそ9割の人が2種類の違いが分からず、さらに「2種類あることも知らない」と答えた人が59.1%と、ほとんどの人がマークの違いを知りませんでした。

 しかし、このマークの違いを知らないと、いざという時に困ってしまうかもしれません。

 この2つのマークの違い、それは「避難場所」と「避難所」です。

 「避難場所」は「一時的」に身の安全を確保する場所として、公園や河川敷などが指定されています。

 「避難所」は「一定期間」避難生活を送るために指定されている場所です。公民館や学校などに開設されます。

 そして、いざというときにまず向かったほうがいいのが避難場所です。

 特に、地震などの突発的な災害の場合には、避難場所を目指して避難しましょう。

 では、この2つのマーク、東京都ではどちらのほうが多いと思いますか?

(A):避難場所

(B):避難所

 正解は「(B):避難所」です。

 東京都では避難場所が221カ所に対して、避難所は約4800カ所あります。

 なぜ、避難所がこれだけ多いかといいますと、お年寄りや妊娠中の人などが困らないように、様々な状況の人が困らないように、多くの施設が事前に指定されているそうです。

 避難場所は一時的に避難する場所ということをふまえて、東京都に確認したところ、221カ所の避難場所というのは必要な場所に必要な数だけあるということです。

 そして、避難に関するマークには、津波に関するものが2つあります。

 通常の避難先では津波に対応できないケースもあるため、津波の際は、「津波避難」の場所に避難しましょう。

 防災士の宇都さんは「マークの意味をしっかりと把握して、自宅の周りや旅先でも確認することが大切」だと話していました。

 避難所については、最低2カ所を事前に把握しておくことが重要だと指摘していました。

 今回のように事前に避難所が開設されている場合もありますので、最新の情報を確認してください。

(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年8月15日放送)