出場トラブル乗り越え、阿波おどり老舗集団が復活 巨大地震警戒…踊りは熱狂乱舞

AI要約

徳島の夏を彩る風物詩・阿波おどりが開催され、老舗の踊り手グループが復活する中、地震情報の影響や観光客の行動変化があった。

桟敷席の変化や新型コロナの影響で中止となった期間を経て、有料の桟敷席が復活し、イベントが開催された。

実行委員長の活動や今年の阿波おどり当日の様子、周辺の飲食店の期待などが示された。

出場トラブル乗り越え、阿波おどり老舗集団が復活 巨大地震警戒…踊りは熱狂乱舞

 南海トラフ地震の臨時情報が出るなか、徳島の夏を彩る風物詩・阿波おどりが開催されています。去年出演を認められなかった老舗の踊り手グループは今年どうなったのでしょうか。

 楽器の生演奏に先導され入場してきたのは、華麗に舞う踊り手たちです。「連」と呼ばれる阿波おどりのグループが集結し、一日の最後に行われる「総おどり」は、見るものの心をとりこにします。

 そんな“日本三大盆踊り”の一つ、徳島県の阿波おどり。今年は、8日に発表された「南海トラフ地震臨時情報」の影響で、地震や津波を警戒しながらの開催となりました。

 沿岸部に位置する徳島市内に会場があることから、観光客の行動にも変化が起きていました。

栃木県からの観光客

「地震があるので2日早めて帰ろうかなと思ってます。自分たち車で来ているので、海の方では泊まらないで、山の方の津波とか来ない道の駅に泊まって小さな対策はしています」

 会場では他にも変化がありました。

 去年初めて導入され、後に建築基準法に違反していると判明した1人20万円の「プレミアム桟敷席」は今年、開設されませんでした。

 復活したものもありました。新型コロナで中止となった期間と、開設が見送られた去年を経て、5年ぶりに有料の桟敷席がある繁華街の「紺屋町演舞場」が帰ってきました。

 それを指揮したのが今年4月、「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」実行委員長に就任した庄野浩司さん(50)です。

 今年は学生ボランティアらとともに、ごみ拾いや掃除を行い実現に向けた活動を展開。協賛金やふるさと納税が多く集まったことも後押しして、開設にまでたどり着けたといいます。

 迎えた阿波おどり当日…。

庄野さん

「感動だ。すごいや。やっぱ徳島最高だ」

 ところが、桟敷席を見るとまだ空席も…。周辺の飲食店は来年に期待します。

紺屋町よしこの

石山照太店主

「ここまで人が紺屋町演舞場の周りに少ないというのは、ちょっと予想外でした。来年は知名度が上がって、いつもの阿波踊りに、そして紺屋町演舞場に戻るということを期待しています」