10日も厳しい残暑 40℃の酷暑に迫る所も 3連休~お盆も暑さは留まること知らず

AI要約

三重県桑名市を含む全国各地で過去最高気温を更新する猛暑が続き、熱中症に警戒が必要。

猛暑は連日続き、お盆期間も暑さが続く見込み。水分補給やプレクーリングなどの対策が重要。

地震被災者も熱中症対策が必要であり、プレクーリングなどの方法が有効。

10日も厳しい残暑 40℃の酷暑に迫る所も 3連休~お盆も暑さは留まること知らず

今日9日も厳しい暑さ、危険な暑さとなり、三重県桑名市では40.4℃を記録しました。10日も40℃の酷暑に迫る所があり、その後もまだまだ厳しい残暑が続く見込みです。引き続き熱中症に警戒をお願いします。

立秋を過ぎても暑さはまったく収まらず、今日9日は全国235地点で猛暑日になりました。全国で最も気温が上がった三重県桑名市では、40.4℃を観測し、三重県で観測史上初めての 40℃台を記録しました。東京都心も4日ぶりに猛暑日が復活しています。

また、高松市では今日で15日連続の猛暑日となり、2015年に記録した14日の最長記録を更新しました。(統計開始は1941年)

さらに、兵庫県淡路市、福岡県太宰府市、熊本県甲佐町では、今日で22日連続の猛暑日となっています。早く止まってほしい記録ではありますが、2020年に岡山県高梁市で記録した24日(日本記録)が迫ってきました。

明日10日からは3連休、さらにその後はお盆休みという方も多いと思います。外出や移動が増えるタイミングですが、熱中症は他人事と思わず、警戒を続けてください。

12日にかけての3連休は広い範囲で猛暑日となり、名古屋では連日39℃と危険な暑さになるでしょう。13日からのお盆期間も東海以西では猛暑日が続出し、うだるような暑さが毎日のように続く見込みです。こまめな水分補給、適度な塩分補給を怠らないようにしましょう。

また、8日の地震で避難所での生活を余儀なくされている方、復旧へ向けて重労働をされている方は、くれぐれも無理をなさらないでください。

熱中症対策の1つに「プレクーリング」があります。これは、屋外の作業などを始める前に、あらかじめ体を冷やしておくことで、作業中に体温が上がるペースを緩やかにする方法です。プレクーリングには、2つの種類があります。

1つは、体の内部から冷やす方法です。冷たい物を飲むことで、体の内部から冷やすことができますが、おすすめは「アイススラリー」です。スポーツ飲料と、凍らせたスポーツ飲料を、ミキサーで撹拌して作ります。微細な氷と液体が混ざっているので、液体だけを飲む時に比べて、冷たさがゆっくりと体の内部に浸透します。水分だけでなく、塩分や栄養素も補給できますが、一度に大量に飲むと、胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。1回に100グラム程度、数回に分けて飲むのがよいとされています。

もう1つは、体の外部から冷やす方法です。保冷剤などが体に接触するように作られたクールベストや、ファンのついた上着を着るのもおすすめです。また、水の入った器に手や足を入れて、10分程度、冷やすだけでもプレクーリングできますが、水温は10~15℃が効果的で、温度が低すぎると血管が収縮してしまい、逆効果になります。他にも、休憩時間に、椅子に座り、手足を水につけながら、スプレーで全身に水をかけて扇風機で風を送ると、脱水状態が軽減されます。

プレクーリングは、いくつかの方法を組み合わせて実施すると、より効果的です。暑い中での作業でも、できるだけ熱中症を防いでください。

地震が発生した際には、自宅を離れて避難所で生活したり、在宅避難や車への避難をしたりすることがあります。

また、被災した場合は、普段行わない災害時の復旧作業という重労働を行います。気温や湿度が高い環境での慣れない重労働は、熱中症になる危険性を高めます。復旧作業はしっかりと熱中症の対策を行い、適宜休憩を取りながら行ってください。

気温や湿度が高くなる時は、いつでもどこでもだれでも熱中症にかかる危険性があることを意識して、熱中症の予防・対策を行うようにしましょう。