猛暑収まらず 「立秋」過ぎても厳しい暑さ 近畿や東海を中心に体温超えも

AI要約

暦の上では秋の始まりである明日7日(水)は二十四節気の「立秋」。ただし、暑さが収まる気配はなく、猛暑が続くため熱中症対策が必要。

近畿や東海を中心に体温超えの暑さが続き、最高気温が37℃や38℃となる所が多い。秋の訪れは実感しにくい厳しい残暑が予想される。

猛暑が続く中、熱中症警戒アラートが発表された地域では高齢者などは特に注意が必要で、プレクーリングなどの対策が重要。

猛暑収まらず 「立秋」過ぎても厳しい暑さ 近畿や東海を中心に体温超えも

明日7日(水)は二十四節気の「立秋」。暦の上では秋の始まりです。ただ、暑さが収まる気配はなく、近畿や東海を中心に体温超えの暑さが続く所も。昼夜を問わず熱中症対策が欠かせないでしょう。

明日7日(水)は二十四節気の「立秋」。暦の上では秋の始まりです。実際に秋の訪れを感じられるのは、まだ先。今年は例年以上に厳しい残暑となる可能性があります。

この先1週間の最高気温は平年より高い所が多く、東海から西ではお盆の頃にかけても猛烈な暑さが続きそうです。大阪や名古屋は連日のように、最高気温が37℃や38℃と体温超えの暑さ。福岡も、最高気温35℃以上の猛暑日が続くでしょう。

一方、関東や東北の太平洋側は気圧の谷や湿った空気の影響で、スッキリと晴れる日は少なく、9日(金)は広い範囲で雨が降りそうです。それでも、東京都心の最高気温は33℃くらいの日が多いでしょう。金沢や仙台も最高気温30℃以上の日が続き、金沢は12日(月)振替休日と13日(火)は猛暑日予想です。

熱中症情報では、明日7日(水)以降も、福岡や大阪、名古屋は「危険」、東京や金沢、仙台は「危険」や「厳重警戒」となっています。札幌も「厳重警戒」の日がほとんどで、万全の対策が必要です。

「危険」は、高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きくなり、外出はなるべく避け、涼しい室内に移動することが必要です。また、熱中症予防運動指針では、原則運動中止となっています。

熱中症警戒アラートが発表された場合は、日頃から実施している熱中症対策を、普段以上に徹底することを心がけてください。

熱中症対策の1つに「プレクーリング」があります。これは、屋外の作業などを始める前に、あらかじめ体を冷やしておくことで、作業中に体温が上がるペースを緩やかにする方法です。プレクーリングには、2つの種類があります。

1つは、体の内部から冷やす方法です。冷たい物を飲むことで、体の内部から冷やすことができますが、おすすめは「アイススラリー」です。スポーツ飲料と、凍らせたスポーツ飲料を、ミキサーで撹拌して作ります。微細な氷と液体が混ざっているので、液体だけを飲む時に比べて、冷たさがゆっくりと体の内部に浸透します。水分だけでなく、塩分や栄養素も補給できますが、一度に大量に飲むと、胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。1回に100グラム程度、数回に分けて飲むのがよいとされています。

もう1つは、体の外部から冷やす方法です。保冷剤などが体に接触するように作られたクールベストや、ファンのついた上着を着るのもおすすめです。また、水の入った器に手や足を入れて、10分程度、冷やすだけでもプレクーリングできますが、水温は10~15℃が効果的で、温度が低すぎると血管が収縮してしまい、逆効果になります。他にも、休憩時間に、椅子に座り、手足を水につけながら、スプレーで全身に水をかけて扇風機で風を送ると、脱水状態が軽減されます。

プレクーリングは、いくつかの方法を組み合わせて実施すると、より効果的です。暑い中での作業でも、できるだけ熱中症を防いでください。