「余計な政治的行動の資格ない」米英大使の長崎式典出席見送りに 福島伸享衆院議員が批判

AI要約
衆院会派「有志の会」の福島伸享衆院議員が、長崎市の平和祈念式典でイスラエルの駐日大使が招待されなかったことを理由にエマニュエル駐日米大使やロングボトム駐日英大使の欠席表明に対し批判を述べた。長崎市は連続3年、ロシア大使を招待せず、イスラエルの招待も見送ったことを受け、批判の中で一定の理解を示した。また、英国の外交政策にも言及し、余計な政治的行動をする資格がないと非難した。
「余計な政治的行動の資格ない」米英大使の長崎式典出席見送りに 福島伸享衆院議員が批判

衆院会派「有志の会」の福島伸享衆院議員は7日、エマニュエル駐日米大使やロングボトム駐日英大使が長崎市で9日に開かれる平和祈念式典にイスラエルの駐日大使が招待されなかったことを理由に欠席の意向を示していることについて、フェイスブック(FB)で「原爆被害者を追悼する式で、余計な政治的行動をする資格はない」などと両氏の方針を批判した。

長崎市はウクライナに侵攻するロシアについて、3年連続で招待を見送っており、福島氏は「ロシアがウクライナに対してやっていることと、イスラエルがパレスチナに対してやっていることは同等の国際法違反であるから、ダブルスタンダード(二重基準)になる方がおかしい」と同市の判断に一定の理解を示した。

長崎市は7月31日にパレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルについて、抗議活動など「不測の事態」が起こるリスクを理由に挙げて、式典に招待しないと発表した。その後、ロングボトム氏は記者団に「自国を守る権利を行使するイスラエルがロシアと同様の扱いをされていることに懸念を感じている」と説明し、エマニュエル氏は「亡くなられた方を悼む目的の式典を政治化されたくない」とし、それぞれ参列見送りを決めた。

英国を巡っては第一次世界大戦中にアラブ人の独立を認めた一方、ユダヤ人に対してパレスチナにユダヤ人居住地を作ることを宣言するなど矛盾した約束を行った経緯があり、福島氏はFBで英国について「二枚舌外交を行って、今日の混乱を作った当事者そのもの。余計な政治的行動をする資格はそもそもない」と批判した。