長野駅前でびっくり「こんな所にハスが」 善光寺ゆかりの如是姫像を彩る

AI要約

上田市の「やまもと農園」代表が長野市の長野駅善光寺口駅前広場にハスを展示し、観光客らが楽しんでいる。

「真如蓮」を含む6種類のハスが20日まで展示され、地元の花愛好家の心を掴んでいる。

善光寺縁起にまつわる如是姫像の歴史や制作背景も紹介され、地域の伝統に触れることができる。

長野駅前でびっくり「こんな所にハスが」 善光寺ゆかりの如是姫像を彩る

 ハスを栽培する上田市の「やまもと農園」代表の山本泰士さん(40)が7日、長野市の長野駅善光寺口駅前広場の如是姫(にょぜひめ)像の周りに鉢10個を並べた。気品あふれる白やピンクの花に観光客らが足を止めて見入った。

 「仏都の夏を彩りたい」と2017年に始めて6回目。高さ150センチほどに育った白い花を咲かせる「真如蓮」など6種類を植えた鉢を20日ごろまで設置する。

 この日、県外の大学から同市に帰省した桜井優吾さん(20)は「こんな所にハスが」とびっくりした様子。山本さんは「花は朝5時ごろが一番きれい。早起きして見に来てほしい」。

 善光寺縁起では、インドの富豪月蓋(がっかい)長者の娘・如是姫が疫病にかかり、善光寺如来が治癒したと伝わる。善光寺境内には明治時代に建てられた如是姫像があったが、1936(昭和11)年の仏閣型の長野駅舎完成に伴い、駅前へ。戦時中、如是姫像は金属品として供出されたが、戦後に有志が資金を出し合い駅前に再建した。