下見は動画で 万博・子ども無料招待事業 不安解消のため教師たちは立ち上がった

AI要約

大阪府内の子どもたちを、万博に無料で招待する事業を進める中、引率する教員の不安が解消されていない。

子どもたちを安全に会場まで運ぶため、大阪メトロ中央線が「子ども専用列車」「子ども優先列車」を検討中。

教員たちの不安解消を図るため、万博協会が施設や設備の説明会を開き、校外学習の安全性を確認するための下見が重要視されている。

下見は動画で 万博・子ども無料招待事業 不安解消のため教師たちは立ち上がった

大阪府内の子どもたちを、万博に無料で招待する事業。

準備が進む一方、引率する教員たちの不安は解消されていない。

事態を改善しようと、自ら声を上げた教員たちを取材した。

大阪府の子どもたちを、無料で万博に招待する事業で、どのように、子どもたちを安全に会場まで運ぶのか。

7日、発表されたのは、大阪メトロ中央線の「子ども専用列車」および、「子ども優先列車」という2つの案だ。

「子ども専用列車」は、乗車駅を森ノ宮駅に限定。

一旦逆方面の長田駅まで進み、折り返した後は、夢洲までノンストップで運転する。

一方、「子ども優先列車」は、運行ルートは同じだが、乗車駅を森ノ宮駅に限定せず、中央線の、どの駅からも乗ることができますが、一般客は乗らないようにアナウンスする。

中井亮太朗・大阪メトロ交通ネットワーク部長:回送で空の電車に乗っていただけるということが、一番学校側にとっても乗車しやすい。

準備が進む一方、実際に子どもたちを引率する教員たちの不安は解消されていない。

万博協会の担当者:トイレについても、バリアフリートイレが各地に設置しておりますので、利用できますし、医療施設についても、診療所や休憩所がございますので、必要であればご利用いただく。

先月、万博協会は、校外学習として万博を訪れる全国の学校を対象に、説明会を開いた。

大阪市立の中学校の教師、増田育子さん。

よりよい校外学習を目指す、教師たちのグループ、「おまかせHR研究会」に所属していて、無料招待事業についても、有意義な学びにしたいと考えているが…

大阪市立中学校の教師・増田育子さん:充実した学びもしたいんですけど、どうしてもこんだけ暑かったり、昼ごはんの(食べる場所の)こととか、説明が少なかったので、そこがちょっと心配で、安全に帰ってこれるかという面がちょっと不安ですね。

さらに、増田さんが懸念しているのは、校外学習の前に行う下見についてだ。

子どもたちの動線などを確認する下見は、大人数を安全に引率する上で、教育の現場では重要視されている。

増田さんの学校は、5月ごろの訪問を希望しているが、新学期が始まる4月以降は、多忙となることから、万博開幕前の3月には下見をしたいと考えている。