リニア工事で環境影響の対応議論 静岡の専門部会、トンネル掘削で

AI要約

静岡県は5日、リニア中央新幹線静岡工区のトンネル掘削工事による沢の流量や生態系への影響を議論する専門部会を開催した。

専門部会では工事に伴う流量変化のモニタリング方法や復元計画について議論し、JR東海は環境への影響が出た場合には復元に努める考えを示した。

有識者からは、工事後に自然を豊かにする取り組みを求める声が出され、JR東海も今後の取り組みに反映していく意向を示した。

 静岡県は5日、リニア中央新幹線静岡工区のトンネル掘削工事が、大井川上流にある沢の流量や生態系に与える影響を議論する専門部会を開いた。工事を進めた際に生じる可能性がある流量変化をモニタリングする方法や、自然環境が損なわれた際の復元に向けた取り組みについて議論した。

 JR東海は会合で、沢の流量や水生生物への影響を予測する手法のほか、環境に影響が出た場合は可能な限り復元に努めることを説明。これに対し有識者からは、工事後に、より自然を豊かにする取り組みの実施を求める声が相次いだ。

 会合後、JR東海の担当者は取材に「示された提案を踏まえ、何ができるのかを考えていきたい」と話した。