ブレーキ力低下、認識できず 新幹線運休の保守車両衝突 JR東海

AI要約

保守車両同士が衝突して脱線し、原因はメーカーの想定と異なる方法で確認作業を行っていたことでブレーキ力が低下したことがわかった。

JR東海は再発防止策としてマニュアルの整備を行うなどの対策を講じた。

事故では作業員4人がけがをし、散布車の運転手はブレーキをかけても衝突を防げなかった。

 愛知県蒲郡市の東海道新幹線上り線で7月、保守車両同士が衝突して脱線し、一部区間で終日運転を見合わせた事故の原因について、JR東海は5日、メーカーの想定とは異なる方法で確認作業を行っていたため、ブレーキ力が大きく低下していたことを認識できなかったと発表した。

 マニュアルを整備するなどの再発防止策を講じたという。

 事故は7月22日未明に発生。豊橋―三河安城間の下り坂で、レール下に敷かれるバラスト(砕石)を散布する車両が、停止していた別の保守車両にぶつかり、作業員4人が首の骨を折るなどのけがをした。散布車の運転手はブレーキをかけ、追突防止装置による非常ブレーキも作動したが、衝突を防げなかった。