「ブレーキ力」確認方法誤ったまま走行 JR東海が保守用車両脱線の調査結果発表

AI要約

先月、脱線事故が起こり運転を終日見合わせた東海道新幹線の保守用車両が、ブレーキ力確認方法の誤りによる低下を明らかにした。

調査の結果、14年間間違った方法で確認が行われており、事前にブレーキ力低下を認識できなかったと判明。

JR東海は管理体制の問題を認め、再発防止策を強化する方針。

先月、東海道新幹線の運転を終日見合わせたJR東海が、脱線した保守用車両について、ブレーキ力の確認方法を誤ったまま走行していたとの調査結果を明らかにしました。

JR東海によりますと、先月22日未明、愛知県内で東海道新幹線の保守用の車両同士が衝突し、双方が脱線しました。

この影響で、東海道新幹線は上り・下りともに浜松駅と名古屋駅の間で終日運転を見合わせ、およそ25万人に影響が出ました。

事故について調査を行っていたJR東海は5日、6両の保守用車両の内、3両でブレーキ力が低下した状態で走行していたことを明らかにしました。

確認方法を誤っていたためブレーキ力の低下を事前に認識できなかったということです。

車両を導入してからおよそ14年に渡って、誤った方法での確認が行われていました。

先月23日の会見では、ヒューマンエラーはなく、保守用車両のブレーキ操作が行われたものの、何らかの原因で減速できなかったと説明していました。

JR東海は、管理体制が十分ではなかったとしたうえで、今後は確認方法をマニュアル化し、再発防止策を徹底していくとしています。