誤った方法で10年以上ブレーキ力を測定 保守用車同士の衝突・脱線事故の要因に JR東海が会見で明らかに

AI要約

先月、東海道新幹線の運転見合わせを引き起こした保守用車同士の衝突・脱線事故について、JR東海がブレーキ力の測定方法が誤っていたことを明らかにした。

保守用車のブレーキが正常に作動せず、事故が発生したことが明らかになり、さらに3両でブレーキ力の低下が確認された。

JR東海は事故原因や再発防止策について国土交通省に説明を行った。

誤った方法で10年以上ブレーキ力を測定 保守用車同士の衝突・脱線事故の要因に JR東海が会見で明らかに

先月、東海道新幹線の運転見合わせを引き起こした保守用車同士の衝突・脱線した事故で、ブレーキが正常に作動しなかった原因について、JR東海はこれまで10年以上、誤った方法でブレーキ力の測定を行っていたことを明らかにしました。

この事故は先月22日、愛知県内で起きた保守用車同士の衝突・脱線事故の影響で、東海道新幹線が一部区間で始発から運転を見合わせたものです。

これまでにJR東海は事故を起こした保守用車のブレーキが何らかの原因で正常に作動しなかったことを明らかにしています。その後の調査で当時、保守用車の車両9両のうち少なくとも3両でブレーキの力が大きく低下した状態だったことが新たに分かりました。

さらにブレーキ力の測定方法が誤っていて、当日の作業前に行うはずの測定も行われなかったとしています。

事故を起こした保守用車は2010年に導入されてから現在まで、誤った方法でブレーキ力の測定が行われていたということです。

JR東海は事故の原因や再発防止策についてきょう(5日)、国土交通省へ説明をしたということです。